糸レビュー

お初Ulysse

先日RirikoさんにMadame Gのテストニット(旧アトリエニッツパターン)をお願いした後、Madameの元となった女の子版のGretelを訳していたのですが、無性にこのプルを作りたくなって、以前から気になっていたDe Rerum NaturaさんのUlysseをポチりました。

De Rerum Naturaは、アトリエニッツでパターンをお取り扱いしていたソレン・クイクス=ロアレールさんが始めたブランドで、創立当初はフランス産のメリノウールのみを使って作った糸を販売していました。
当時は糸もGilliatt(ジリアット)というカーディングした並太糸のみで、色もナチュラルなSel(塩=白)、Poivre(胡椒=茶色)、Poivre et Sel(塩胡椒=薄茶色)のみでした。現在は事業規模が拡大して(商売繁盛^^/)発色のきれいな糸も販売しており、色によってはポルトガルの黒いメリノの毛がブレンドされています。
糸も合太のUlysse(ユリス)、極太に近いCyrano(シラノ)と、コーミングしたウールから作ったAlbertine(アルベルティーヌ)とPénélope(ペネロップ)と、ラインナップが充実していったのでした(ちなみに糸の名前はいずれも小説等の登場人物名です)。

何しろ私にとってはローカルな糸なので、Gilliattはすぐに飛びついたのですが、その他の糸はまだ使ったことがなかったのでした。
ユリスは今年の秋に新色が出て、中でもブルー系がとてもきれいで目を引かれました。ターコイズ色っぽいLagon色を娘に見せたところ、OKが出たので(完全に水色期の娘です*_*)早速ポチ。数日で(同じ国内だからね)届きました。

色は予想よりもう少し深い青でしたが、ツイード調というか杢調に色が混ざっていて、とっても好み💕。
早速スワッチを編んでみましたが、4年前に編んだジリアットとはちょっと感触が違って驚きました。
ジリアットもカードウールなのですが、もう少し腰の強い、丸い印象のある糸でした。ユリスはもっと羊毛的にふかふか^^していて、さらに柔らかい手触り。
つくりは2plyなので、Jamieson’s of ShetlandのSpindrift等と見た目は似ています。合太糸なのでもちろんもう少し太く、メリノを使っているのでシェットランドウール100%のSpindriftより手触りが柔らかいです。
防縮メリノウールのスルスルとすべるような手触りはありませんが、ウールってこういうものなんだよなという、原点に立ち返らせてくれるような糸です。

さて、Gretelのゲージは23目34段なのですが、パターン推奨の3.5mmで22目32段が出たので、これで8才サイズを編んで、8才と10/12才の中間サイズを狙うことにしました。23目が出たであろう3.25mmノバメタルのコーティングがはげてしまったらしく、すべりが悪くて使えなくなっているということもありましたが、ゲージを取っていて3.5mm以下では編みたくないなと思ったのです(そして針が届くのを待ちたくなかった)。

誰かが書いてくれたパターンを編むのは気持ちが楽でいいですね。無心にどんどん編めます^^。
ユリスは50gで185mもある糸で、1玉でこれだけ編めました(17cm)。

De Rerum Naturaさんの糸は以前は皆さん海外通販されていましたが、先日より日本でも買えるようになっています!
Le Nid de Liliさんで主力商品GilliattとUlysseをお取り扱いしていますよ^^。
(2022年8月追記現在、Eylul yarnsさんでお取り扱いがあります)

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