Shadow Wraps というのは余り聞いたことがないかもしれませんが、編地の裏に回る糸を編んで作る方式です。
日本ではよく知られている右増し目、左増し目の要領で裏糸を編むので、
日本のニッターさんにはなじみやすいと思います。
表側から裏側(編地左側)は、引き返しポイントの次の目で、右増し目の最初の半分の作業、つまり1段下の目を表編みすることで、裏に回る糸を作ります。
1.引き返しポイント(ここでは端から5目)の次の目の1段下に右針を入れて表編み
2.左針にかかったままの目は編まず、編み出した目を左針に戻します。
これでおしまい。
続きは編地を裏返して裏編みしていくだけです。簡単ですよね?
段消しするときは同じ目から出ている2目を左上2目一度します。
裏側から表側(編地右側)は、もう少しだけ複雑で、左増し目の終わり半分の作業を行います。つまり、裏編みで返ってきて、引き返しポイントの次の左針の目は編まずに、左側に1目裏目を編み出します。
1.引き返しポイント(端から5目)の次の目を右針にうつし、
2.1段下の目のてっぺんを左針で引き上げる
(裏目の左増し目では2段下ですが、ここでは編んでいないので1段下になります)
かかった糸を裏編み。
出来た2目は左針に戻し、編地を裏返して引き返します。
段消しは表側と同じで、同じ目から出ている2目を裏目の左2目一度にします。
仕上がりはこんな感じ。
(編地右側の写真を撮るのを忘れました;)
次回は残りの日本式1、2とドイツ式について研究してみます。