先日翻訳したパターンで、面白いテクニックが使われていたので、ご紹介したいと思います。
それは、「指でかける裏目の作り目」。
普通の指でかける作り目だと表目が出来るので、メリヤス編みだと裏の段から編み始めますよね。
日本のパターンは作り目が1段目なのでこれでよいのですが、海外パターンだと作り目は0段目です。
で、1段目が表編みで始まっていたりすると、目の間を編出す作り目など、別のやり方で目を作らないといけません。
目の間を編出す作り目も仕上がりがきれいなんですが、ちょっと面倒。
というわけで、日本のニッターさんなら誰もが慣れている「指でかける作り目」を応用したこのテクが役立ちます。
前置きが長くなってしまいましたが、チュートリアル行きますね(写真をクリックすると大きくなります)。
1.ループを作って針に通し、指でかける作り目と同じように構えます。
2.人差し指のループの外側をすくい、親指にかかったループの内側を、親指と人差し指の間の側(向こう側)からすくいます。
これはNG! 手前側からすくっています(ねじり目の作り目が出来てしまいます^^;実験済み)。
3.針を人差し指のループにくぐらせ、人差し指のループを落とし、目をしめる。
これで1目できます。
ポイントは、指でかける(表目の)作り目と、ほぼ反対向きに目を作るということです。
ほぼ、というのは2番の糸のかけ方が若干異なるためで、表目の作り目では人差し指の手前側の糸を向こう側からすくいますが、この作り目では親指の向こう側の糸を向こう側からすくうので、全く正反対ではありません。
で、何目か作ってみました。
裏返すと、表目が出来ています。
翻訳したパターンではこの作り目と普通の指でかける作り目を合わせてゴム編みの作り目にしていたので、今編んでいるお義姉さんのポンチョの袖に実験台になってもらいました。
2目ゴム編みの作り目ほどはスッキリしていないけれど、まあなかなかの仕上がりになりました。
でも海外のパターンではゴム編みの作り目も普通の指でかける作り目だけで作ったりするので、これは後は好みの問題ですね^^。
当サイトのアカウントをお持ちの方は、チュートリアルページからファイルをダウンロードしていただけます。