こんにちは。
Carolineプルに続き、RirikoさんのRasen の制作記です。
RasenはRirikoさんが螺旋階段からインスピレーションを得たプルで、ヨークの模様が超絶楽しいプル。
でもその前にまたお決まりの糸のお話です。
りりこさんが使われたCamellia Fiber CompanyのFlax Fingeringはアルパカxシルクxリネンの中細糸で、アルパカがふんわり感を与えている糸です。糸の雰囲気を真似したかったのでアルパカが入った糸を使おうと思っていました。
いろいろ悩んだ結果、ojaojaさんのようにHolst Garnで手を打つことに。ojaojaさんは合細のCoastと極細のアルパカレースTiticacaを引き揃えて七分袖バージョンを編まれているのですが、もう少し冬仕様にしたかったので、ウールxコットンのCoastではなく、ウールxほんの少しカシミアのNobleを使うことにしました。Nobleで何年か前にダンナサンのマフラーを編んだのですが、首回りでもチクチクしないし、しかもヒゲ面にもかかわらず編地が傷んでおらず、なかなか得難いクォリティーの糸だからです。
引き揃えのTiticacaはアルパカ100%の極細糸。アルパカ糸を使うのは実は久しぶりでした。初めてアルパカを編んだ時はその独特の手触りにすぐに虜になりましたが、品質によっては抜け毛が多かったり、チクチクがあったりして、しばらく遠ざかっていたのでした。ojaojaさんにチクチク感のことを尋ねたら、Rasenを編んだ余りの糸をほんの少しおすそ分けして下さり(同じフランスに住んでいます^^)、実際の手触りを確かめてから購入することが出来ました。そんなわけでojaojaさんにはこの冬お世話になりっぱなしだったのでしたm(__)m。
色選びについてもいろいろと自分的すったもんだがあったのですが、さらに長くなるので割愛。糸の写真だけ貼っておきます。
こちらはNobleのGlacier色。実際はもう少し薄いブルーです。
こちらはTiticacaのSilver Sky色。薄いブルーグレーです。
上記の2種を引き揃えると、右側のスワッチの色になります(左側はボツとなったNobleのBlue Stoneとの引き合わせ)。
これで早速2番目のサイズを編み始めたのですが、ネックの縁編みが終わって、模様に入る前のメリヤス編みの時点で衿ぐりが小さすぎることに気づき、ほどきました(頭が大きく首が太いのですT_T)。サイズ3の目数で再スタートし、メリヤス部分の最初の増し目で調節をしてサイズ2の目数になるようにしました。
パターンでは規則的に分散増し目があるので、普通に編めば衿ぐりからヨークにかけては平らになるのですが、出だしでその規則性を壊してしまっているので、衿ぐり部分だけ立ったようになっています。でもこれはブロッキングをすれば直りますので、もし私のように変更をされる方がいたら、ご心配なく!
Rasenはやはりこの模様が面白すぎて、編み始めると止まらなくなってしまいました。
なので結構あっという間にヨークを編み終えてしまいました😅。
ヨークが終わったら袖を分けて、まず身頃を編みます。パターンでは増し目をして身頃をAラインにするのですが、自分には似合わないだろうなあ、と予想が付いたので増し目の回数を半分にして、ゆるめのAにしてみました。
でも似合わなかったです。。。😭。
そんなわけで、スタンダードなウェストラインを入れて編み直すことにしました(身頃ほぼ全解き。。。😭)
ちなみに丸ヨークのセーターは肩幅があるせいか、袖ぐりがきゅっと上がり、袖丈が足りなくなってしまうことがあるので、袖を1本先に編んでみています。
で、出来上がったのがこちらです。ウェストラインの変更がわかる、、、でしょうか?
一応着画を載せておきます。
Ririkoさんの写真が白いジーンズに合わせてあるので、それも真似してみました(でもコロナ太って、何とかはけたのはいいが身動きが取れなかったです)。
Ririkoさんの片手を上げた写真も真似してみましたが、苦み走ったオッサンのような写真が撮れました(キャラが違った😰)。
今年はなかなか温度が上がらず、4月半ばというのに霜の降りる朝もあるくらいですが、やっと少し暖かくなるそうで、薄手のRasenが着れるのが楽しみです!
【作品メモ】
パターン:KP Yoke – Rasen by Ririko AK版
糸:Holst Garn Noble Glacier 3玉 x Titicaca Silver Sky 2.3玉
針:ヨーク模様 3.25mm(≒JP4号)、身頃・袖メリヤス 3.5mm(≒JP5号)、縁編み 3mm(=JP3号)