前回は日本式のよさとW&Tのお手軽さを併せ持つ方式は?という思わせぶりな(^^)ところで話を終わったのでした。
では、段差をなだらかにしつつ、面倒な操作をせずにすむには・・・W&Tとすべり目を合わせたらどうなるでしょう?
やってみます。
引き返しポイントまで編み、糸を反時計周りに巻くところまでは、1で紹介したW&Tと同じです。ただし次をすべり目にします。
これは次の目を編んだところ。すべり目にした目の手前に糸が渡っています。
裏側(編地右側)も同じように。糸を時計回りに巻き、次の目をすべり目にしています。
今度は段消し。
表側(左側)の引き返しポイントまで戻ってきて、前の段ですべり目にした目を編んだところです。すべり目にして編まなかった分、裏糸が少し長めに伸びています。
W&Tと同じように、ラップの下から針を入れ、次にラップがかかっていた目に針を入れ、一緒に編んで段消しします。
裏側(右側)も同じ。糸の運びが良く見えますね。
ラップの裏側下から針を入れ、ラップを左針に引上げてから2目一度します。
出来上がったものを見てみましょう。
表側はなだらかに。
では表側(左側)を裏から。
次に裏側(右側)。
・・・あれ、どこかで見たことありませんか?
そうなのです。
実は日本式1のかけ目+すべり目と同じ糸の運びになります。
それはそうですよね。
W&Tのチュートリアルの前にかけ目式(引き返した目を編むタイプ)とW&T式は糸をキープしておく場所が異なるだけだと言ったのですから、当然です。やってみるまで気づきませんでしたが^^;。
でもこのようにすると、表側の段差がなめらかで、かつ右側で目の入れ替えをしなくてよくなります!
なので日本式とW&Tを合わせてJapanese Wrap & Turnとしたいと思います(*^ ^*)。
この方式(?)の時は、糸は必ず表側(左側)は反時計回り、裏側(右側)は時計回りに巻いて下さい。
こうするとラップした目を編む時に、長く渡っている糸を一緒に編むので隠れるのです。
写真だと横に長い「つ」を糸が横切っていますね。
逆に巻いてしまうと糸が隠れなくなってしまいますのでご注意下さい!
この方式を使ったパターンは店長自作のStarryおよびTabbiesです。
次回は日本式のよさを持ちつつ、お手軽な真打ち、ドイツ式の登場です♪