皆さんに長らくおつき合いいただいた引き返し編みの話も今回で最終回です。
まずはトリのドイツ式、編地右側のチュートリアルです。
1.引き返しポイントまで来たら(=端から4目)、編地を表に返し、糸を手前に持ってきます。
2.左針の目をすべらせながら(糸が手前にあるので浮き目になりますね)、編み糸を上に引っ張ります。
目が引っ張られて糸が2本かかったようになります。
3.次の目はそのまま表編みします。
段消しのしかたは、編地左側と同じように。
引き返しポイントの前の目で編んだら、
浮き目にした目の糸2本に針を通して、裏目の左上2目一度にします。
仕上がりはこのようになります。
表から
裏から
どちらもスッキリしていますね。
*******************************
まとめとしては、グループ2に分けた引き返しポイントを編まない方式の方がやっぱりきれいかなと、個人的には思います。
初回の「序」の時にアップした、6方式の画像にちょっと手を加えてみました。
まち針が刺さっているのが引き返し編みを始める段、矢印が段消しの目です。
左からドイツ式(2)、かけ目式(1)、日本式1[かけ目+すべり目](2)、日本式2[すべり目のみ](2)、W&T(1)、Shadow Wraps(1)。
右端のShadow Wrapsはちょっと間の目がつぶれてしまってわかりにくいですが、グループ1は間に2段、グループ2は間に1段になっていますね。
でも、ここまで拡大しないとわからないくらいの差なので、W&Tでもきれいに出来れば問題ないです!
今、ハイディ・カーマイヤさんのChance of ShowersというVitamin Dによく似た作りのパターンを編んでいて、ドイツ式とJapanese Wrap & Turn(日本式1改造版)を試してみました。
表からはこんな感じ。下がJapanese W&T、上がドイツ式です。
裏から。こちらは下がドイツ式、上がJapanese W&Tです。
ドイツ式にやっぱり軍配が上がりますかね。
そういうわけで、次にVitamin Dを編む時はドイツ式にしようと思うのでした(糸も決めました!)。
長い間おつきあいいただき、ありがとうございましたm(_ _)m。