皆さん、こんにちは。
先日、娘に編んだカーディガンをパターンとしてリリースしましたので、今日はその紹介をさせて下さい。
毎年冬に娘にニットウェアを一着編むというのが、我が家では伝統のようになっています。
これまでは私が編むものを大まかに決め、娘のOKが出たら編んでいたのですが、今年はこういうものを作って欲しいと、ラフなデザイン画を渡されました。
それがこちらです。
茶色で長めのオーバーサイズなVネックカーディガンで、カラフルなボーダー入り。袖は長めのパフスリーブ、というのが注文でした。
母はウールとモヘアの引き揃えでブリオッシュ編みなどと思い描いていたのですが、去年into the deep sea (woods) の森版を引き揃えで作ったし、モヘアはちょっと毛足が長すぎるで今年はシンプルな編地がいい、ということでウールの糸にすることになりました。
ちょうど手元にあった、フランスのメーカーfonty(回し者ではないのですよ)のFadoという並太糸の白がテクスチャー的に良いというので、その茶色を選びました。
fontyのFadoは(だから回し者ではないです)、フランスのアルル種のメリノとポルトガル種の黒メリノのブレンドです。
こう書くとあれ、聞いたことあるかも?と思う方もいらっしゃると思いますが、De Rerum Naturaさんのウール糸も、ベースはアルル種から開発されたMacoメリノとポルトガル産黒メリノのブレンドです。
ただし、DRNさんの黒メリノがポルトガル“産”であるのに対し、Fadoの黒メリノはfontyが音頭を取って、工場があるクルーズ県にこの種を輸入し、県の緬羊農家が育てているのだそうです。このようにできる限り環境負荷を軽減したこのエコな糸は、カラーももちろん白から今回使った焦げ茶までの無染色の5色のみの展開です。
で、オーバーサイズなロングジレを作りにあたって、どれくらいの糸が要るのが全く見当がつかなかったのですが、50g玉=125mを10玉注文してみました。
ふっくらとした10玉がごっそり届いた時はなかなか壮観な眺めではあったのですが写真はありません💦
オーバーサイズといってもどれくらいオーバーサイズにすればよいかわからず、最初は胸回りのゆとり20cmで編み始めたのですが、トップダウンで袖ぐり下で身頃をつなげた時に着せたら、あまりオーバーサイズではないと言われ😓、ゆとりを35cmにしてやり直しました。ゲージが18目と大きくて早く編めるのですけれどね😓
で、途中経過がかなり飛ぶのですが、このようになりました。
懸念の?ボーダーの色は、すべて在庫糸から漁って来ました。赤は並太糸ですが、他の色は中細糸を2本取りにしています。持つべきものは在庫ですね😁
ロングカーディガンなのでポケットがあった方がいいよねと思って、ボーダーの間にポケットを忍ばせています。
着せた写真です。
こちらはカメラのレンズに付いた埃に直射日光が当たって、図らずもキラキラ写真になりました✨
ポケットはこんな感じです。手だけでなく、スマホを入れるにもちょうどいい大きさです。
パターンを書いている時は全く名前が決まらず、2023年なのでtwenty-three cardiganと呼んでいたのですが(来年はtwenty-fourにすればいいかなという下心もありました)、結局Daisyにすることに。由来はもちろんボタンの柄です(娘がカスタマイズしました)。
大は小を兼ねるので、骨格が二回りくらい大きい私も着てみました。肩の落ち加減が違いますね。
サイズは4つあり、出来上がりの胸回りは 111 (120, 135.5, 149) cmになります。日本のサイズだとXS-S、M-L、XL-2XL、3XL以上くらいでしょうか。ゆとりは20~35cmを想定しています。
ボーダーを入れず、シンプルなロングジレとして編んでもいいし、ボーダーの色を一色にすればもう少し落ち着いた仕上がりになるかと思います。お好きに遊んで下さいね。
パターンのページはこちら:Daisy Cardigan
明日12日まで15%オフとなっています。