○×の一つ覚えとは言いますが、高級毛糸と言えばMalabrigoとMadeinetoshと思ってしまう私。
中でもMalabrigoは比較的手の届く値段なので、ついつい手を出してしまいます。庶民のプチ贅沢です(ビックリ°o°するようなお値段の糸は横目で見てフフン、と思うことにしています。自己防衛です)。
そんなわけで、数年前からこよなく愛し、使い続けてきたマラブリゴですが、昨年とうとうラベリーのマラブリゴ・ジャンキーグループと言うのに入りました。冷静に考えてみるとすごい名前のグループですが、実状をよく表していると思います^^;。
このグループでは毎年3月にKALを開いていて、いくつかの指定パターンと、それ以外のパターンのKALグループがあります。今年は当店で販売しているBricklessが指定パターン入りしていますよ(^^)v。指定パターン以外を編みたい場合は、小物やウェア等、部門別のグループに参加できます。
KALの条件は3月中にCOすること。そしてもちろんマラブリゴを使うこと!
KALが開かれるのを2月末に知って、何を編もう・・・と真剣に悩みました。編みたいものはいっぱいあります。でも手は2つしかない。時間は1日24時間しかない。編みたいものを全部編むには糸が足りない。このあたりでマラブリゴが欲しいとつぶやいてしまいました^^;。
でも物欲様の攻撃に必死に耐え、自分の編める量を考えてパターンを1つに絞りました。
パターンはオーサ・トリコーサさんのCallisto Gloves。2色で編む、シンプルながら模様が楽しい手袋です。
オーサさんというと、SemeleやBakauなどの繊細なレース編みの作品が思い浮かびますが、実は大体な色づかいと、それを引き立たせるシンプルで幾何学的なデザインも得意だったりします。
そんな作品に使おうと思っていたのはSockのTerracottaとTiziano Red。
Daybreakを作ろうと思ってずいぶん前に購入していました。
糸様のお写真です。
Terracotta
明るく、濃いオレンジです。私の持っているかせは、手染めにしては揺らぎは少なめ。
Tiziano Red
こちらは深いワインレッド。紫の影がほんの少し入っています。ボルドーよりはブルゴーニュワインっぽいかも^^。
Sockには同じ画家でもBotticelli Redと言う色もありますが、ボッティチェリがフィレンツェなら、ティツィアーノはヴェネチアを彷彿とさせる赤なのかな。
これを組み合わせて編み始めたがこちら。
これは手首の部分ですが、内側に見えるのが裏地です。写真はちょうど裏と表を合わせて編んだところ。
フランスの北側(南仏は北から見れば別世界なのです)ではまだ寒くなる日があって、そんなときは手袋が欲しくなりますが、さすがに空気がゆるんできて手袋は季節はずれになりつつあります。今は指を編んでいるのですが、今年一度でも手編みの手袋を出来るようにがんばります(苔ミトンももう片方を編まないと!)。