毛糸中毒の皆さんにはわかっていただけると思いますが、中毒度があるレベルに達すると、美しいゴージャスな糸を購入するだけでは満足できなくなってきます(-_-);。そして毛糸づくりのプロセスに手を出してみようかと考えるようになります。
そのときに取りうる選択肢は2つ、紡ぎか染めです。
私が取った道は染めの方です。紡ぎにももちろん惹かれていて、いろんな動物やブリードのフリースを触ったり、その違いを感じながら糸にしていく、という過程は面白くないわけがありません。でもご存知のように(?)、私は色にうるさい(-_-)人間なので、やっぱりまず(?)染めの道に分け入りました。
初めての手染めの準備にあたって、Gail Callahanさんの Hand Dyeing Fleece and Yarn という本を読みました。
アメリカのアマゾンでレビューが多く、評価も高い本です(そして価格もリーズナブル)。手染めは身の回りにある道具で始められることを強調していて、初心者が初めの一歩を踏み出す背中を押してくれる本です。
色のレシピ等は掲載されていませんが、色相環と色の組み合わせ方を平易な言葉で説明してあり、さまざまなテクニックを写真つきで詳しく紹介しています。
本を購入したのは5月か6月だったのですが、実際の染めは夏休みの宿題にしよう♪と心に決めたのでした。
さて、夏休み到来。
まったくの初心者なので、ゲイルさんのススメどおり家にあった食用色素で始めることにしました。染色に使う容器はリサイクルごみに出すつもりでいたプラスチックの容器等を利用。色素の定着に必要な「酢」は、掃除用のホワイトビネガーを引っ張り出してきました。
毛糸は家にあった「ナチュラル」色?の糸を使用。また素材によって染まり方が違うということなので、防縮メリノウールとアルパカのミニかせを作りました。
ところで家にあった色素はなぜか赤、緑、黄だった(色を混ぜたら変だったので気がついた)ので、青いパウダーの色素を買いに走りました。容器の色は作りたかった色なのですが。。。
・・・この青パウダーは色がつきませんでした。上側の写真のように紫、ターコイズ、黄緑に染めたかったのですが、そこから青を抜いたピンク、薄黄、黄色に染まりました・・・T_T(ちなみにSainte Lucieというメーカーの色素です。フランスの方はVahinéを使いましょう!)
そんなわけで別のスーパーに走り、Vahinéという別のメーカーの液体食用色素を買ってきました。三原色はちゃんと赤、青、黄でした。
そして、ピンクのメリノのかせ(これはこれでかわいいかなと)以外のミニかせをオーバーダイ、つまり重ね染めしました。
今度はちゃんと青色がつきましたよ^^v。
ご覧のように、アルパカのかせ(それぞれ小さい方)は色が一段薄いです。何でも防縮メリノは染料を吸収するのが早く、染まりやすいのだそう。
手前味噌ですが、一番気に入ったのは紫のかせ。メリノのかせは単に青紫に染めただけですが、アルパカのかせは薄ピンクに重ね染めをしたので、薄紫と青がまだらになっていて、アジサイの色のよう。
ミニスワッチも編んでみました^^。メリノの紫は実際はもう少し赤いです。
(アルパカかせは使い切り。もっと染めればよかった~;)
実は、手染めの一歩を踏み出したのは、以前から作りたかった Dessine-moi un mouton の差し色の糸を自分で染めてみようと思い立ったからなのでした(なんて無謀な;)。
染め上がった糸は地色の糸となんとなくトーンが合わず、使うかどうかはわかりませんが、初の手染めはとにかく楽しかったです!毛糸を酢を加えた水に漬けてみたり、色を自分で配合したり、湯煎した毛糸をかき回したりと、科学の実験をしている気分でした~≧▽≦。
またやってみたいと思います♪