完成品

Henryリベンジ

先日糸レポをしたばかりですが、またもや私的編み物記録アップさせていただきます。

お題のHenryは、オンラインニットマガジンKnittyで発表されたフリーパターン。
パターンが発表されたのは2007年ですが、Knitty自体は2002年の創設です。完全フリー(無料)のニットマガジンで、現在超がつく有名なデザイナーさんもここからデビューした方が多く、ニット界への貢献は計り知れません。
ただ、最近の変化の著しい編み物界では経営が厳しくなったらしく、しばらく前からPatreons上でクラウドファンディングを続けています。マガジン1号につきいくらという定期寄付で、寄付者はマガジンの早期アクセス等の特典がもらえるようです。

さて、Henryはなんとすでに3年前(*_*)に一度編もうとして挫折しています。
Holst GarnのNobleという糸を購入したのですが、細くてゲージが細かすぎ、断念したのでした。
その後、引き揃えるアルパカ糸を買ってみたら色が全然合わなかったりして、引き揃えも断念。で、去年の冬にNobleを2本取りにして再開しました。
このあたりのことはラベリーの作品ノートにメモしておいたのですが、1本取りだと10cmにつき40目以上あった目数も、2本では26目。ダンナサンが長いマフラーが嫌いというので140cmを目指して26x14=364目+端の3目ずつでスタートしました。
ちなみにHenryは縦方向ではなく横に編んでいくので、作り目の数=マフラーの長さとなります。

もう1度お糸様のご紹介。

Cinnabar色と言って、深い赤です(うちのおじさんでもOK!)。
オーストラリアのメリノ95%にカシミア5%の、柔らかい糸。Holst GarnのSupersoftと違って、編む時も肌当たりが柔らかく、水通しをすると、さらにふんわりとします。

で、これで編み始めたのですが、多分空気がゆるんできた頃にいつの間にか中断。
秋になり、涼しくなって再開しました。

編地のアップ。浮き目を使った模様で、浮き目2目と表目2目を交互に編み、それを1段ごとにずらすことでヘリンボーン模様を出します。

この模様、表側を編んでいる時はいいのですが、裏側の段が難しい~。
表側に糸が渡るように、しかも模様を前の段とは1目ずらしてすべり目2目、裏2目で編み進めるのですが、すべり目にした目と表目で編んだ目の長さの違いで検討をつけながら2目/2目のリズムで編んでいっても、何度も何度も何度も何度も間違えました;。段の途中で編地を表に返して確認しながら編んでいきました。

ちなみにHenryはパターン指定の作り目だと、最後の伏せ止めと合わなくてイマイチなので、変更している方が多いのですが、私も指でかけるゴム編みの作り目にしました。

最後はゴム編み止めにします。370目を1目ずつゴム編み止めするのは大変でした;。

ゴム編み止めのやり方は、ブリオッシュ編み考3でもご紹介した、シェリル・ブリュネットさんのチュートリアルビデオが役立ちました。
ただ、止める前に2段表目、浮き目で編むと作り目との違いが目立つように思って、裏側の段を1段だけ表目、浮き目で編み、次の表側の段で止めました。

このように置くと縁の差が目立ちますが、まあそういうことを気にするのはニッターだけのようです^^;。

ちなみにVの模様は4回くり返すものなのですが、あまり幅の広いマフラーは嫌だ、ともいうので(注文多いぞ)、3回半で中途半端に終わっています。

着画は撮らないので、半分に折って端をくぐらせてみました。あと10cmくらい長くしてもよかったかなと思いますが、マフラーなので使っているうちに縦に伸びて来ています。

柔らかい撚りが甘めの糸なので髭で苦労した編地が傷まないかが心配。
でもこの糸はまったくチクチクがないので、首回りのアイテムにも使えていいですよ~。

【作品メモ】
パターン:Henry Scarf by Mareike Sattler, in Knitty, Fall 2007
糸:Holst Garn, Noble: Cinnabar、2本取り、約100g
針:3.5mm輪針(≒JP5号)
仕上がりサイズ:約18cmx140cm

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