皆さん、こんにちは。
前回の投稿からまた時間が空いてしまいましたが、昨日新しいデザインをリリースしたので、今日はそちらの紹介をさせて下さい。
新作はBougainvilleというカーディガンです。
つづりを見てブーゲンビリアの花を連想された方がいらっしゃるかと思いますが、Bougainville (ブーギャンヴィル) はブーゲンビリアの名前の由来になったフランスの探検家です。ブーゲンビリア的なタイトルにしたのは、もちろん試作1号の色からです。
さて、こんな派手な色のカーディガンを何故編んだかと言うと、昨年の春にいつものようにボーダーシャツにジーンズという格好で出かけた時に、上に羽織るものが欲しいと思い、定番のカーディガンMLBCを着て行ったのですが、お天気の良い日でMLBCは暑すぎ、しかも白に青という無難なボーダーシャツにニュートラルなチャコールグレーだと全体が何となくぼやけているような気がして、アクセントになる薄手のカーディガンが欲しいと思ったのでした。
で、MLBCに使ったよりも細い糸でパキっとした色、という条件をかなえる試作品第1号用の糸が、fontyというフランスのメーカーのBB mérinosという糸です。BBはフランス語のベビーbébéに引っ掛けていて(同じようにべべと発音します)、ベビー服を編むのに適したメリノ100%の糸です。fingering(中細)の中でも細めで50g当たり200mあり、なんと100色を越えるカラーバリエーションです。
選んだ色は赤と紫の中間の色なのですが、ピッタリとはまる色名がなく、手持ちの色関係の本を引っ張り出して来ました。
赤紫よりは紫なのだけれど、赤紫、英語やフランス語だとマゼンタとしか言いようのない、微妙な色です。
またもやfontyの糸を選んでいますが、フランスには数少なくなった紡績所で、手染めでない単色の、化繊でない素材を使った糸をリーズナブルな価格で(フランスの某大手メーカーの自然素材の糸よりもお得です!)販売していて、しかもフランスの過疎県にあるので、普通の糸が欲しいときはここの糸を使うようにしています。
インスタでは糸だけでなく紡績所のステキな写真が出てきますのでのぞいてみて下さい→fonty_officiel
で、七分袖でクロップ丈の試作品第1号を編み終え、長袖バージョンがあってもいいかも?と思い、同じBB mérinosの青緑色の糸で2号を編み始めました。
こちらの2枚目を編みながらサイズ展開を始めたのですが、なんだか計算より大きい気がして、カーディガンを測ってみたらやっぱり大きい!
おかしい、と思って計算シートをよく見たら、なんとゲージを間違えているではないですか(orz)。27目35段のところを何故か28目35段で計算していて、でもゲージは27目だったので出来上がり寸法が大きくなってしまったのです。
で、試作品2号の方はゲージ通りに編むことにして全解きをしました。でも、この想定よりはゆったり目に出来てしまった1号も悪くないと思い、ゆとりを標準的なものとゆったり目を選べるように、普段よりはサイズ展開の幅を小さく5cm刻みにしてサイズ展開しました。
こちらの写真からは幅の差がわかるかと思います。
それぞれのバージョンを着てみるとこうなります。
こちらは七分袖でクロップド丈のショートバージョン。ゆとりはゆったり目です。
そしてこちらが長袖短め丈のロングバージョン。ショートより長いのでロングと言っていますが、通常のカーディガンよりはやや短めです。こちらは標準的なゆとりで着ています。
カーディガンは写真からもわかる通りトップダウンに編み、ラグランとVネックの増し目を同時にしていきますが、途中組み合わせが難しいところがあるので、目数早見表をつけています。
どちらもハイウェストなボトムスやワンピースに合わせやすい丈かと思いますが、お好きな丈に変更していただけます。
私はメリノウール100%の糸で編みましたが、日本人のテストニッターさんには夏糸で編まれた方もいらっしゃいました。夏糸だとこれから編むにも着るにも暑くなく、冷房対策にも活躍しそうですね。
テスターさんのお写真はラベリーの作品ページ、またはインスタの#bougainvillecardiganというハッシュタグでご覧いただけます。インスタではストーリーで皆さんのお写真をシェアさせていただいています。
日本語版のパターンはこちら:Bougainville
26日まで15%オフです。
なお、英語版はラベリーでも販売していますが、こちらは英仏抱き合わせなので英語版のみがご入用な方はstrands of life英語サイトから、ラベリーよりはお求めやすい価格でご購入いただけます。なお英語版はEU等付加価値税が自動加算される地域を対象とした価格設定ですので、日本語版とは価格が異なりますことをご了承下さい。