デザイン紹介 & 途中経過

Starry大人版~開発記

先日使用糸を紹介したStarry大人版は、Starryプルがクリスマス向けであっただけに、きっちりとしたシルエットのプルにしたいと思っていました。
編み目はもちろんキルティッド・ラティスステッチで。レディースなので、ウェストラインを出して、ネックはもう少し開きを広くしてフェミニンに。
では袖は?大人版はStarryと違って長くしたい。そしてこれが数ヶ月もかかった「開発」の出発点でした。

さて、Starryは、最近多いドルマンスリーブとドロップショルダーの間を行くプルです。ドルマンのように袖下で増し目をし、ドロップショルダーのように袖付け線が肩から落ちている。
このつくりはゆったりシルエットのプルに多いのですが、Starryはフィットは普通のプルで、”袖”と呼べる袖もありません。
starry-2y-small
Starry2才サイズ

テストをしたのが秋だったので、袖をつけたテストニッターさんもいたのですが、袖開きから拾い目をして袖を編まれていました。
ただ、このようにすると脇の下に編地が余るのです。オーバーサイズなプルなら編地があちこち余っている(^^)ので全く問題になりませんが、細身のプルではちょっと気になる。

話が少し脇道にそれますが、体形が標準でないのがいけないためか、服を着ると脇の辺りが余ることが多いのです。特にラグランヨークだと、その余り具合が激しい(?)。トップダウン式のプルはラグランのものが多いので、何度も作ったことがありますが、袖のだぶつきがどうも気になって、今作っているものを最後にラグランはもう作らない、と決意しているくらいです。
だぶつきが出ないカットは、古き良きセットインスリーブ(要するに普通の袖)ですが、セットインはやっぱりちょっとクラシカルな雰囲気がある。

Starryのように今風(古い^^;?)のドロップショルダーっぽいシルエットをキープしつつ、細身なフィットにしたい。そんな訳で編んではほどき、編んではほどきを1月からずっとくり返していたのでした。

で、出来上がったのがこちらです。
GS-front-medium
袖付け線が少し、肩から落ちたようになっています。

平置きすると実はこんな形なのです。ビミョーですよね^^;。
GS-laidflat-small

後姿はシンプルにメリヤス編み。
back-medium

編地のアップ。ローランスさんの手染め糸の美しさをお楽しみ下さい♪

Graine de laine, Pimprenelle : Un soupçon de violette

パターンはいつ出るの?と嬉しいお声をかけてくれたラベラーさんもいるのですが、実は自分のサイズをどのように編んだかメモをしただけで、しかもサイズ展開が可能なのかもわからないので、テストおよびリリースはまだ見通しが立っていません^^;。
滞っていた冬の編みたいものリストに手をつけつつ、パターン作成を進めてみたいと思います。
ご興味のある方は気長にお待ちいただければ幸いですm(__)m。

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