糸レビュー & 途中経過

BC Garnの新作糸Bio Balance

先日BC Garnの今年の新作糸Bio Balanceを買いました。

BC GarnはTussah TweedやJaipur Silk、Silkbloomなどのシルク系糸や、Allinoなどの夏糸が日本では有名かと思いますが、オーガニックウールの糸でも知られるデンマークのメーカーです。
Bio Balanceは、なぜかまだメーカーのサイトにアップされていないのですが、ヨーロッパの毛糸屋では今年の春あたりから出回っています。
ウールとコットンの糸で、100%オーガニック。フランス語でBioはオーガニックのことなので、フランスの消費者にはとっつきやすいネーミングなのかも?いつもお買い物をするフランスのネットショップでは売り切れになる色も出ていて、実は再入荷を待ってから購入したのでした。

欲しかったのはこちらの2色。


写真では色がちょっと飛んでいて、実際の色はもう少し暗めです。
左は色番bl06で、枯れた感じの草色。右はbl14でちょっと褪せたブルーグレーです。

この糸で編めるかも、という夏物候補がいくつかあって、ゲージを取ってみました。
bio-balance-swatches-small
左は3.5mmの針(≒JP5号、メタル)でラフゲージ気味に編んだもの。右は3mmの針(=JP3号、木製)でみっちり編んでみました。
ちなみに水通し済み、です(-_-);。水通し前のゲージは左が23目、右が27目、水通ししたら少しゆるんで、それぞれ22目、26目が出ました。

コットンxウールの糸、と言えばホルスト・ガーンのCoastが有名ですが、一番の違いは太さです。
Coastは50gが350mで、限りなく極細糸に近い合細糸ですがBio Balanceは50gが225mで、合細糸に入ります。標準ゲージは25目ですが、22目のゲージでも、ラフではあるけれど、スカスカな感じはしません。26目も密ではあるけれど、編地が軽いのできつすぎるという感じもないです。
Coastは水通しで膨らむので、水通しをしないと仕上がりがわかりませんが、こちらはスタンダードな製造工程を経た糸なようなので、普通に編んだ編地とブロッキング後の差はありません(ゲージは少しゆるみますが)。

もう一つの違いは、こちらはオーガニックなこと!
素材のコットンとウールは、ラベリーの糸ページを見るとトルコとアルゼンチンが原産地だそう。多分、コットンがトルコでアルゼンチンがウールだと思います。
(最近、ラベリーの糸ページでは素材の原産地、洗浄や紡毛の加工地までが別々に登録できるようになりました。アメリカ産ウールをアメリカで加工している会社の圧力、でしょうか?)。
オーガニックだから肌触りもよく、首にはちょっとチクッとするかなという時がありますが、肘の内側は大丈夫でした^^(私はCoastも肘の内側はたまにチクッとするのです)。

ちなみにヨーロッパでは夏糸の扱いです。日本だと夏には使えないと思うので、春秋物を編むのにはちょうどいいですね。
Coastに比べればカラーバリエでは劣りますが、Coastだとちょっと心もとないかな、というときに使える糸だと思います。

22目までゲージを上げたのは、Reaganを編みたかったから。
実はずいぶん進んですでに4かせ目を編んでいます。写真は3かせ目のもの。
reagan-wip1-small
最初は後ろ身頃を横向きに平編みで編んでいき、その後は袖の部分を輪編み・・・なので最初がちょっと修行系でした^^;。その後、前と後ろ身頃のレースの拾い目をするのですが全部で279目!これも大変でした*_*。
今はレースを編んでいますが、私でも楽しみながら編めるのでそんなに難しくないと思います^^。でも全仏オープンを観戦しながら編んでいるのでたまに間違えます*_*。でも3目、3目、というリズムがあるので大体次の段で発見でき、大事には至っておりません。今のところ。。。
夏向けに編みたいものが他にもあるので頑張ります!

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