糸レビュー

De rerum naturaの新Albertine糸レポ

皆さん、こんにちは。
先日インスタで糸の写真を投稿した時に、レポをアップすると宣言したのですが、やっとアップです。
糸はDe rerum naturaさんのAlbertine。先月素材に変更があったばかりの新バージョンのレポです!

De rerum naturaさんはご存知の方も多いですが、フランスのメリノ糸のブランド。
メリノウールを他所の国から買いつけてフランスで製造しているのではなく、フランス、プロヴァンス産のメリノウールを使った糸を、主にフランス国内で加工、製造しています。カーディングをしたウールを使ったGilliattとUlysseは(woolen=紡毛タイプ)、Le nid de Liliさんでも以前お取り扱いがあったので、日本でも知られていますよね。
(2022年8月追記:現在はEylul Yarnsさんでお取り扱いがあります)

De rerum naturaさんでは、同じフランス産メリノウールを使った糸でも、もう少し手を加えて、繊維をきれい揃えて糸にしたWorstedタイプ(梳毛)の糸もお取り扱いしていて、中細糸がAlbertine(アルベルティーヌ)、DK(細め並太)がPénélope(ペネロップ)と言います。De rerum naturaさんの紡毛タイプの糸はお買い得なのでも知られていますが、それよりはややお値段が張る糸です(と言ってもイギリス産の糸よりはお安いです)。
今年3月までAlbertine とPénélope はメリノ100%の糸だったのですが、4月から素材に変更があり、メリノ90%にシルク10%をブレンドした糸になりました。高級感もややアップ。カラーバリエにも若干変更がありました。

他の糸を使ってデザインをした作品を編むのにちょうど良さそうだったので、まずはブルーグレーのBrumeという色を買ってみました。

悪くないのですが、予想よりも青が強く、イメージに合わなかったので、もう少し春らしいカラーSaugeも買ってみました。


Saugeはハーブのセージのこと。ミントグリーンにほんのりグレーを混ぜたような色ですが、日本人の私はセージと言われると「青磁」を思い浮かべてしまうのでした^^;。

糸のスペックですが、50g玉で200mの糸長があります。標準ゲージは2.5~3 mmの針(JP1~3号)で28目だそうですが、3.25~3.5 mm(JP4~5号)でもスカスカ感はありません。上の写真のスワッチは3.5mmで24目です。28目だとかなり密な編地になるのではないかと思います。
糸は撚りがしっかりとかかっていて、するするととても編みやすい。上の編目はQuilted Lattice Stitchと言いますが、こういう模様編みや縄編みなど、テクスチャーをはっきりと出したい場合に向いていると思います。
気になる「シルク」ですが、10%なので、シルクの光沢は正直、それほど目立ちません。
もともとメリノはマットでぽそぽそとしたウールなので、加工の少ないメリノの糸にしては艶があるかな、という感じ(皆さんが今まで使われたことのあるメリノ糸に艶があったら、それは防縮加工の樹脂が光沢を出していると思って間違いないです)。するするとしたすべりのよさもシルクのおかげだと思います。

Saugeはイメージにピッタリだったので、以前から寝かせている自作を編んでいます。
以前は袖つけの形が違ったのですが、セットインスリーブにしてみて、いろいろと実験中です^^;。

Brume色は娘のプルになる予定。もうすぐ11歳になるので(そしてフランスでは小学校が5年、中学校が4年で、9月から中学生になっていまうので)、母の手編みのセーターなんてイヤかしら?と思ったのですが、この色ならいいそう。まだ水色期なんだと少し安心した母でした^^。
さて、袖編みを頑張ります・・・。

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