完成品 & 糸レビュー

Seacoast 着画と後日談

先日ダラダラと改造過程をご報告したSeacoast、着画をアップしておきます。
ラベリーにはずいぶん前にアップしたんですが、ブログ記事を書く時間を取れず遅くなってしまいました*_*(6月はこちらは年度末で、娘とダンナサンの誕生月でもあって行事が重なり、心理的にバタバタしています)。

さて、まず前回もお披露目した編みたてホヤホヤ写真(インスタに2週間前と言われてしまった~)。

使用糸はイギリスの(-_-)Blacker YarnsのLyonesse DKです(糸をポチるまでの懊悩過程はこちら)。Moonstone色はナチュラルカラーとあるので、羊の毛の色と思っていたのですが、水通ししたら水がかなり茶色く濁りました。
奇しくも同時期に同じ糸の同じ色を編んでいらした鳥古繰子さん(旧糸山さん)にうかがったところ、麻の加工過程で土がつくのでは?という意見をいただきました。
この糸の素材はフォークランドウール50%とリネン50%なのですが、フラックスという植物からリネンの繊維を得るには畑で寝かせることがあるのだそうで(デュー・レッティングというそうです。この記事が面白かった)、そのためなのかもしれません。

真相はわかりませんが、水通しをしたセーターは少し白っぽくなりました。
最初はウェストラインを変更して減らし目5回、増し目6回にしたのですが、水通しで裾の部分が広がってしまい、増し目を5回に減らすことにしたのです。裾の部分を解いたら糸がかなりやせてしまい、ゆるめに編んでみてもゲージが小さくなってしまったので、残っていた糸を使うことにしたのですが、色の差が歴然!
seacoast-redone
編み直しをして以来、ひどい天気が続いてまだ水通しができていないのですが、色がきちんと落ちてくれることを祈ります-_-。

そんなわけで着画は水通し1後の写真です。
fo-seacoast6-small

トップダウン式に編み、変わりゴム編みのヨークが終わったところで引き返し編みで前衿下がりを作るのですが、ここはゴム編みを続けながら引き返し編みにしてみました。
fo-seacoast-back-small

オリジナルは衿元がかなりガバっと開いているのですが、ヨークを少し深めに編んでいるのでボートネックと言えるくらいの開き具合まですぼめられたと思います。
でもラベリーに写真をアップしたときにフランスのラベ友さんから「衿ぐりが伸びないように何かした?」と聞かれて、ヨークを長く編む以外には何もしなかったと答えるのがちょっと悲しかったです。ゴム編みの出だし部分を細めの針で編んだというラベラーさんが結構いて、私もそうしておけばよかった~T_Tとかなり激しく後悔。
今からこのパターンを編まれる方は(今のところ英語とデンマーク語^^;だけ)、ゴム編みの最初のセクションを細い針で編まれることを強くおススメします。
糸の素材にもよるけれど、手編みのニットって伸びがちなので、きつめ、小さめに作るのが正解なんだよな、でも袖は長めに・・・というのが最近たどり着いた境地です(袖も着ていたら短くなったので2cmほど出しました。49cmなり。テナガザル*_*)。

ちなみにこのパターンを編んでいるときに気がついたんですが、BTは略語をあまり使わない方針なのですね。以前に編んだBedfordを見直してみたらKnit 1, Purl 1というスタイルで表記されていました。略語の編み方に慣れていると、かえって字数が多くて見づらいなと思いました(リングをつける位置を見逃してしまった……)。

最後に毛糸について一言。
ウールとリネンのブレンド糸なのでBlacker Yarnsでは夏糸として売られているのですが、あくまで涼しいイギリスの(-_-)夏糸です。日本では春秋、温かい地方なら冬でもいいんじゃないかな。
それから涼しかったので毎日着倒したせいか、摩擦の多い袖の内側や腰の辺り(ショルダーバッグが当たるところ)に毛玉がかなり出ましたT-T。手編みのニットはやっぱり着たら休ませないとダメですね。

【作品メモ】
パターン:Seacoast by Joji Locatelli in Brooklyn Tweed, Wool People Vol.7, 2014
サイズ:36
糸:Blacker Yarns, Lyonesse DK Moonstone色 8玉(880m)
針:4mm(≒JP6号)& 3.5mm(≒JP5号)
改造記はこちら
ラベリーページ→

イギリスはEU離脱が過半数を獲得したそうでかなりショック。EUはこれからどうなるのかしら*_*。

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