完成品 & 糸レビュー

RirikoさんのIrisを作りました

昨今はブログを書く方がめっきり減りましたが、敢えて書いてみます^^。
さて、6月にRirikoさんのIrisを当店でもお取り扱いさせていただけることになりましたが、ずっと前からこのパターン(とRirikoさん)が素敵だなあ😍と思っていました。

今年のフランスは6月末に1回目の猛暑があり(国内最高記録45度を更新)、その1週間前から猛暑猛暑とニュースで叫ばれていたので、Irisをリリースしたばかりだったこともあり、暑いときにも編めるように、リネン糸をぽちりました(ちなみにフランスの一般家庭ではエアコンがないところが多いので、30度を越すような日は、朝の涼しいうちに空気を入れ換え、熱が入ってこないように窓も雨戸も閉めきって、家でじっとしています。そんな時は編み物を♪)。

まずは糸のご紹介から~。
歌いだしたくなるKalinkaという名前の、100%リネンの糸です。

メーカーはスウェーデンのKarin Öberg。いつもお買い物をしているLaine et Tricotで買ったのですが、こちらのサイトの紹介によるとリネン自体はフランス産なようです。1かせ100gが320mで、中細と合太の間くらい。標準ゲージは3mm(JP3号)で24目だそう。

今回初めて、リネン100%の糸で作品を編んだのですが、ウール糸といろいろと勝手が違うのを実感しました。

一番の違いは伸縮性がないことで、それはこんなところ↓にも表れました。糸巻き器で巻き終わったら、ウール糸ならボビンから外したら、真ん中の穴が埋まりますが、リネンは穴が開いたままでした。ちなみに力任せにかなりハイスピードでまくので、そのせいもあるかもしれません;。

ゲージは指定の3.5mm(≒JP5号)で23目30段が出ました↑。
パターンのゲージは22目32段なのですが、ゲージを大きくすると透け感がアップするので、23目で編むことに。やっぱりウールと違って水通しをしても糸が膨らまず、目の隙間が埋まらないですね。

ゲージが1目小さいので、目数は1つ上のサイズを参考にしました。最初段ゲージの違いを無視して、パターンの段数のまま編んでいたらアームホールが大きくなりすぎてしまい、自分サイズの長さになるよう計算して編み直しました。
iris in progress1

アームホールの増し目を始めるあたりで前身頃をつなげて、プリーツを入れていきます。
プリーツの中で徐々に増し目をしていって、両脇でもAラインになるように増し目をします。最後に縁編みに入る前に、引返し編みをして後ろを長くします。
ここは最後の裾の引返し編みが終わったところ。
iris in progress 2

で、編み終えてブロッキングをしたのですが、始め前身頃全体を横に伸ばして屋外に放置したところ、あっという間に乾き、そのままの形で固まってしまいました😥。なので、プリーツの部分が中に引っ込むように、もう一度水に通してブロッキングし直し。

着てみました。
iris worn 1
手洗いをして、タオルで水気を取って、平置きしておいたのですが、この時に身頃が水の重みでやや伸びてしまって、指定より3cmほど長くなってしまいました。後ろ身頃はお尻がすっぽり隠れる長さ。次のブロッキングではもう少し短くなるようにしたいと思っていますが、これでも悪くはないかと。

ドレープが嬉しくて、ドレープがきれいに出た写真を選んでみました^^。

リネン糸はやはり手触りがコリコリとしているのですが、思っていたほどは固くなく(以前に買ったリネンのレース糸は手が痛くて編むのをやめたことが;)、素肌に当ててもチクチクしません。リネンは洗えば洗うほど柔らかくなると言いますが、やはりその通りだと思います。
今の季節にちょうどいいウェアができて大満足です😊。

【メモ】
パターン:Iris by Ririko アトリエ・ニッツ版
糸:Karin Öberg Kalinka(リネン100%、100g=320m)2かせ
サイズ:Sサイズになるよう調整
針:身頃3.5mm、縁編み3mm

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