編込みの練習~Peerie Flooers

ずいぶん前の先日、アルパカ糸で編み込みをしました。
以前から水玉模様のカーディガンを娘に編もうと思っていて、そのスワッチだったのですが、結果は惨憺たるもの。
裏に渡す糸を引っ張りすぎて、編地がつれてしまったのでした。

お恥ずかしい写真ですが、アップしておきます。
amikomi (2)

これは真剣に編込みの練習をせねばと思い、数年前にスワッチを編んだだけで放置してあった作品を衝動的にCast Onしてしまいました(論理の飛躍は無視して下さい^^;)。
パターンはKate DaviesさんのPeerie Flooers。かわいらしいお花柄の編み込みの帽子です。

これが編込みの練習になるのかというと、意外となったんですね~。
私はフランス式派なので、右手に配色糸をかける構えは最初はかなりつらかったのですが、集中的に右手の人差し指を使うので、少しずつ慣れていきました。

使った糸はHolst GarnのSupersoft 100% Wool。
以前に娘のマフラーを編んだ糸の余りを少しでも減らしたいという魂胆もありました。
この糸を使われたことのある方はご存知かと思いますが、手触りがとてもガサガサしています。
でもこのガサガサが編込みではうまい具合に絡み合って動かなくなり、編込み初心者にありがちな引っ張りすぎがなくなるのですよ。
慣れない右手では糸を左人差し指のようには引っ張れないというのもありますが^^;、糸の選択って重要なのですね。

大人用のパターンなので、娘の頭に合うようくり返しの回数を減らし、クラウンの部分の段数も減らすため、模様をちょっと書き換え(無料のエクセル、OpenOfficeで遊びました)。

こちらは完成後、水通し前の写真。
水通しをすると毛糸の繊維が開いて、もう少し目が詰まった感じになります。

参考までに糸の色名を。
ベージュ=Oatmeal、オフホワイト=Ecru、ピンク=Persian Rose、黄緑=Calypso、薄紫=Sweet Pea、黄色=Sunrise、枯れ草色=Verbena、オレンジ=Clementineです。
余り糸撲滅作戦は、それぞれの色を使う量が少なくって、ほとんど進みませんでした・・・。

日本ももうすぐ夏休みですが、フランスは2週間前から夏休みなのです。
娘がダンナの実家に行っているので着画はまた今度!

いつもありがとうございます^^。
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Hariを編んでいます

今、Shellseekerと並行してHariを編んでいます。

Hariはamirisu等でもおなじみの、Olga Buraya-Kefelianさん(名前が覚えられん・・・)の作品。
しばらく前から編みたくてパターンも買っていて糸も決まっていたのですが、むやみに編みかけを増やさないという今年初めの決意を守っていた(エライ?)ので、なかなか手をつけられなかったのでした。
先日Larchを編み終え、次の作品にと注文したo-woolが以前にお話した事情でなかなか到着しなかったのでつなぎとして始めました。

なんだか消極的ですが、使うと決めていた糸が渋めなので顔色がさらに悪く見えないかとか、ちょっと変わったデザインなので着こなせるのか心配で、重たい腰がなかなか上がらなかったのでした。

糸はMadelinetoshのSock、Smokestack色。
煙突というネーミングにふさわしく、メタリックに冷たく硬い印象のあるグレーです。

でも、編むと意外と白っぽいところが多くて、予想より明るい色でした。
こんなになるのですよ~。

ちょっと迷った訳がお分かりいただけたでしょうか^^。

ともあれこの作品、今まで編んだ中で最高にクリエイティブなパターンです。
編み始めると山(ステゴザウルスの背びれ?)が出来ていくのが楽しくってやめられません。

かけ目と減らし目の方向を変えるだけで編地が盛り上がり、両側は波のようにうねる。
ラベリーのパターンのページには、hariはneedleやspikeを指すという説明がちゃんとあるんですが、一人合点して「張り」かしら?と思ってしまったのでした。
でも編地の緊張感が、張りという意味にも取れると思い・・・ませんか?

実はもうかなり進んでいるので、もうすぐ完成画像をアップできるようがんばりますv(*^^*)。

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エコな糸3~アメリカ編

先週、アメリカに注文した糸が届きました。
実は注文したのは4月の10日あたり。
アメリカの郵便局の追跡サービスによれば17日にNYの税関で処理中・・・となっていたのに、届いたのは5月19日。
どうしてこんなに遅くなったのかというと、地元郵便配達員のストライキです。
フランスというとこジャレたイメージがありますが、ストの国でもあるのですよ。

人員削減に反対して、郵便配達員が2週間に渡りストライキを行い、70万通の郵便物が未配達となったのですが、その中に日本のオンライン書店に注文した小包とアメリカのエコ糸が入っていたんですね。
日本の小包は特に追跡が出来ないものだったので気が気じゃなかったですよ;。

さて気を取り直し、エコな糸お披露目です。

Ruby

アメリカのオーガニックウールのブランド、と言えばピンと来る人もいると思いますが、Yarnaholicさんでもお取り扱いしているo-woolのBalance。
色は上からOpal、Talc、Rubyです。

この糸、春秋シーズン向けのウェアを作りたくってラベリーでコットン、メリノ、オーガニックという条件で検索したら引っかかってきたのですが、ゲージや素材が合ったというだけでなく、オーナーのジョスリンさんの環境や社会への態度に共鳴して購入を決めました。
糸の素材の半分、コットンはアメリカ(合衆国)産で、素材の加工、つまり洗浄、紡績、染色はすべてアメリカで行われています。
ジョスリンさんの地元フィラデルフィアには繊維産業が栄えた町だったのですが、アジアの安価な繊維に押されて欧米および日本の繊維産業が凋落したのはご存知のとおり。生産を地元で行うのは、CO2排出量を削減するだけでなく、伝統産業の活性化につながります。
また、同梱されていたFAQシートを見ると、加工もオーガニック繊維製品認定団体GOTS推奨の方法が使われ、環境への負荷が少ない糸なのですよ。
素材のもう半分メリノが南米産というのは、仏産メリノをフランスで加工した糸を買うのと比べれば、アメリカ大陸の広さを考えるとCO2排出の観点からはちょっと残念なのですが(うるさくてゴメンなさい)、それでも普通の糸と比べれば環境に優しい糸であることは違いありません。

この糸、以前に買ったフランスメリノ糸と手触りが似ています。つまり、とても素朴で、わりとドライなのです。
FAQシートによれば、o-woolの糸は、メリノウールをさらにやわらかくするための化学的処理(シリコン加工)をしていないのだとか。
メリノ自身が持つやわらかさで満足しましょうよ、ということなのです。
うん、買ってよかったです、ホントに^^。

さて、この糸でハイディ・カーマイヤさんのShellseekerを編み始めました。
コンビネーションはこんな。

さわやかマリンルックを目指します!(似合うのかっていうツッコミはなしよ♥)

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Larchカーディガン完成~暑苦しい着画

先日より編んでいたLarch Cardigan、やっと完成して、着画も撮りました。
日本はまだ気温が一定しないみたいですが、フランスも暑くなったり寒くなったりをくり返しています。

先日天気のよい日に着画を撮りまして、正直アルパカのカーディガンは暑かったです;。

もう1枚。色がずいぶん違いますが、明るいところでは次の写真のように見えます。

もう1枚別の写真を。

ラ・ドログリーで買ったボタンを撮りたくてアップにすると、何故か色が消えてしまうのでした。写真は色調をいじって、君ならぬ黄味(おい君!)を入れていますが、それでも実際の色とはかけ離れています。
で、ヴィンテージ風のボタンは金属です。
皮のボタンに目をつけていたんですが、水洗いは禁止なので洗濯をするたびに外さないといけませんよと言われ、そんなのはイヤですと思い、酷似した金属のボタンにしたのでした。

糸は以前にも書きましたが、Dropsのアルパカ100%の糸。この写真が一番実物の色に近いです。

超リーズナブルにもかかわらず、このアルパカ糸はチクチクしません。以前チクチクするアルパカ糸に当たったことがあるので、この点は強調しておきたいです。アルパカならではのとろりとした感触も楽しめますよ。
ただ、アルパカは毛が抜けやすいので、これからどうなるかは着てみてまたご報告します。
実は今度、着用後の糸レビューもしてみたいなと思っているのです。辛口になるかも?

ちなみに私が編んだサイズでは1320m糸が必要とのことでアルパカを8玉(1360m)用意したら、スワッチを編んでも6玉で足りました。糸の必要量は多めに書くものらしいのですが・・・。
2玉何に使おうかな。

さてこのパターン、デザインがとてもステキ。
衿は立てても、少々くったりさせてもカッコイイ(と勝手に思っている)し、袖つけがある分、形も立体的にきれいに出ます。
でも、メリヤス編みとゴム編みだけの単純なパターンのように見えて、なかなか曲者なのでした。
1目ゴム編みと見える箇所はすべてねじりゴム編みでかなり根気が要ります。表側からしか見えない袖口は、裏側に出る表目のねじり目はサボったのですが、衿は両面なのでそうは行きません。最後は「ねじりゴム編みはキライ!」と叫びたくなりました。
また、編み方に誤りがあって、自分で判断して編んでいかないといけない箇所がかなりあります(ラベリーの作品ページに、英語ですが気づいた誤りと訂正を列記しておきました)。
説明がとてもシンプルで(それでも5ページありますが)、誤記さえなければこういう書き方はきっと好きになれたと思うので、ちょっと残念。
というわけで、ウェアをまだ編んだことがないという方にはおススメしません!

デザイナーのエイミー・クリストファーズさんはシンプルで着易いパターンをたくさん書かれているので、他の作品もまた編んでみたいと思います(アタックもしてみます・・・)。

Notes/メモ
パターン/Pattern: Larch Cardigan by Amy Christophers
糸/Yarn: Drops Garn Studio, Alpaca: #7233 (olive mix), 6玉/balls(1000m)
針/Needle: 3.5mm (JP5号相当)
Ravelry作品ページ:Olive Larch

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初くつした終了。

ず~っと前に作り中であるとポストした初めてのくつ下、やっと完成しました!

着画(?)です。写真はどれも明るめに写ってます。

前にも書きましたが、ゲージが合ったBasic Ribbed Socksというパターンから作り目をスタートしたのですが、はき口のフィット感を考えてNice Ribbed Socksを取り入れ(1目ゴム編み)、かかとの作り方と目の分け方がNiceと手持ちの林ことみさんの本と一緒だったのでかかとはそちらにし…、針の数は5本で編む林ことみさんの本を参考にし…といろいろと混ぜて作りました。

かかとはこんな。すべり目と表目を交互に編んで丈夫になるようにします。

最後はつま先の目をメリヤスはぎでとじるのですが、端が出っ張るのがちょっぴり気になります。
だからマジックキャストオンでトゥーアップ式に作るくつ下があるのかも?はぎがないのも魅力ですよね。

手持ちの渋オレンジのエナメル靴と合わせられるかな思っていたんですが、同系色すぎてはずしてます・・・。
細身の靴なので市販のものと比べると厚みの出る手編みのソックスはちょっと難しかった~。茶系の靴と合わせようと思います。

色の話と言えば、1足目は確か玉の真中から糸を引き出して編み(ずいぶん前なので覚えていないのです;)、2足目は外側から糸を取って編んだのですが、1足目に比べるとなぜか色のゆらぎが少なくて地味。真中の終わっていないのがそうなんですが、茶系ベースにピンポイントで入る赤や緑がくすんだ感じなのです。
結局二足目も内側から糸を取って編み直したのですが、手染め糸では同じかせでも色の違いってあるんですね。

【作品メモ】
パターン/PatternNice Ribbed Socks, Basic Ribbed Socks, 林ことみ『ニットであったか冬じたく』(文化出版局)
糸/Yarn:Dream in Color, Smooshy: Chinatown Apple
針/Needles:2.5mm(JP1号/US1½)
Ravelry作品ページBasic and Nice Ribbed Socks

というわけで初くつしたは楽しかったです。こんどはトゥーアップ式にも挑戦してみたいな。

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Larchカーディガンを編んでいます

最近さる事情がありまして、編み物がなかなか進んでおりません。
それでも、先日編み始めたくつ下の片方を昨晩(やっと)終え、残るは片方のみ・・・あ、メリヤスはぎが残っているんでした。
しかも久しぶりに2.5mmの5本針を手にしたら変に力んでしまったのか、最初は手が痛かったです。

もう一点、しばらく前から(ラベの記録を見ると1月末になっている;)Amy ChristoffersさんのLarchというカーディガンを編んでいます。
使用糸はこちら。Dropsというノルウェーのメーカーのアルパカ100%糸、Alpaca(そのまんまやん)。
7233番、Olive mix という、黄緑を基調に、赤や青が混ざっている糸。

Dropsはとてもリーズナブルないい糸を提供しているメーカーさんなのですが、こんなに安くていいのかしら?と思うくらい安いのです。
去年の年末にアルパカセールをしているときに買ったのですが、50gの1玉が3ユーロ以下=400円以下!
だから飛びついてしまったのですね(全部で16玉ご購入~)。
通常価格でも3.55ユーロで、日本にも進出しているドxグxーさんのアルパカ糸のほぼ半額です。
このアルパカ糸はMade in Peru。
南米は人件費が安いのね~としみじみ思ってしまったのでした。
残念ながら、ローカルな糸ではないのですが、アルパカはフランスでは飼育されていないはず。。。

さて、Larch カーディガンはボトムアップ式に編むカーディガンで(袖つけがある・・・)、出だしがとても大変でした。
針に作る1目ゴム編みの作り目は、ゴム編みで始まるパターンを編むたびに試すのですが、いつも気に入らずにボツになります。表目の縁が広がりすぎてしまって、イマイチ納得できない出来なのです。修行が足りないだけなのですが;。
次に、指でかける裏目の作り目と普通の作り目を交互にしてみたり、ドイツ式のねじり作り目を試してみたのですが、結局は普通の指でかける作り目に落ち着きました。
その後のゴム編みがなんてことないように見えて、ねじりゴム編みなのですよ~。

裏表ともにねじるので、しんどかったです。

その後は果てしないメリヤス砂漠。
メリヤス編みは好きなので苦になりませんでしたけれどね。
で、実は身頃が編み終わって、今は袖に入っています。
wip-olive-larch1

家の近くの八重桜が咲いてしまうような陽気だったフランスですが、また寒くなってしまいました。
急いでしあげればまだ着られるかな。くつ下も・・・。

近々さる事情を明らかに出来るようがんばりまっす。

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初くつした

お恥ずかしい話ですが、実は今までくつ下を編んだことがありませんでした*_*。

手編みびととして、くつ下は避けて通れない道だと前々から思っていて、本だけは持っていたのです。
というよりは、気になって買った本(↓)にくつ下のパターンが載っていたといったほうが正しいかもしれません(バッチリくつ下編みの本だったりするんですが;)。

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くつ下編みが大好き!という方もいらっしゃいますが、私の場合はなんとなーく微妙な距離を保っていました。
でも、いつかはチャンレジしなければ……と思っていたのと(一応ニットパターン屋の店長なんかしてるし^^;)、買ったはいいけれど、使い道に困っていたソックヤーンをなんとかしたくって、おそるおそるくつ下編みに手を出すことに。

問題の糸はこちら。

個人的に、ソックヤーンはショールを作るためのものという思い込みがありまして、この糸もスティーヴン・ウェストさんのポゴーナを作ろうと思って購入しました(ポゴーナは結局Madelinetoshで作りました^^)。
でも届いてみたら予想よりも色が濃く、ショールにしたらオバサンっぽいかも?(アラフォーはこの点に敏感なのです!)と思い、クローゼットに眠っていたのです。
糸はDream in Color の Smooshy。色名は中華街のリンゴ(Chinatown Apple)。むっちりしたメリノ100%の糸で、眠らせておくには惜しい。
カラーチェンジは地味目ですが、一応段染め糸なのでシンプルな編み目の方が色が活きるだろうということで、手持ちの本のパターンはパスして、ラベリーでシンプルなフリーパターンを検索しました。

ゴム編みのパターンに決定し、編んでみたところ、悪くないじゃな~い、という出来に。

パターンは、Basic Ribbed Socksというパターンから出発したのですが、A Nice Ribbed SocksというBasicに酷似したパターンと、上の手持ちの林ことみさんの本の基本のくつ下のかかとの編み目がなぜか同じで、じゃあこっちに、という長いものには巻かれろ式にA Niceがベースになりつつあります。

かかとを編み終わったところなのですが、立体的な形が出来ていくのが楽しいですね。
くつ下編みが好きな方の気持ちがちょっとわかった気がします^^。

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ローカルな糸

MOORITさんの本のレビューというにはお恥ずかしい個人的読書感想文で、できるだけローカルでエコロジカルな糸を使いたい、と書きましたが、先日私にとってはローカルなフランス産の糸を購入しました。

それがこちら。
娘にこんなに毛糸買ったの~!と言われました;。確かによく数えたら14玉もあります;。

(おっと、ラベルの向きが揃ってないぜ)

Tricotinでレビューしたこともある、Bergère de France(ベルジェール・ドゥ・フランス)というフランスの大手メーカーさんが2012年の秋に出した糸で、Pur Mérinos Français(ピュール・メリノ・フランセ)と言います。
フランスで育ったメリノ羊のウールをフランスで加工紡績した糸です。
ピュア、というだけあって、もちろんメリノ100%。
残念ながらオーガニックウールではないのですが、生産地と消費者が近い地産地消型の商品。CO2排出量の少ないエコロジカルな糸と言えます。
Lucky (me)のデザイナーのソレンさんが販売している糸も同じ仏産メリノ100%の糸ではあるのですが、作りたいものとゲージがちょっと合わなかったので残念ながら見送りました。

早速スワッチ等々を編んでみました。

色は左からSouris、Tourterelle、Blush。
発売当時は落ち着いた秋色が多かったのですが、今シーズンはカラーバリエも増えて、Blushのようなかわいいシェルピンクも登場しています。

50g玉につき120mある並太糸で、ラベリーではWorstedに分類されているけれど、DKに近いと思います。
細い糸を複数本撚ったクラシカルな構造の糸で、2目かのこ編みもなかなかな仕上がりなので、縄編み模様がきれいに出そうですね。
メリノとは言っても、マラブリゴのようなやわらかい手触りはなく、ドライな感じ。でもチクチクはしません。ソレンさんの糸と手触りが似ているので、きっとフランスのメリノウールがそういう性質なんでしょうね。

と、かなりいいことづくめの糸なのですが、この糸、ちょっぴり値が張ります。
私はバーゲン中に20%OFFで買ったのですが、通常価格は6.95ユーロ。
50g玉で1000円近いので、Bergère de Franceという、編み物をするフツーのおばあちゃんが買うメーカーさんの毛糸にしてはかなり高いです。近所のLangやFonty、Plassard、Katiaなどの高級毛糸を売る手芸店でも、もう置かないことにしましたと言っていました。他のメーカーの、おそらくはオーストラリアや南米産のメリノを使った糸と比べると高いので、売れないのだそうです。

ヨーロッパ産のウールをヨーロッパで紡績した糸は、やっぱり人件費が高くつくんだな~と、最近気がつきました。
いつもお買い物をするネットショップでIsagerさんの毛糸のラインナップをみていたら、デンマーク産ウールを使ったTvinniは100gのかせが17.90ユーロ。それに対して、ペルー産のHighlandは50g玉5.65ユーロ。
ヨーロッパでローカルなものを消費するというのはそれくらいの心構えがいるのだということなのですね。
(これってオチなんだろうか)。

いつもありがとうございます^^。
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MOORITさんの本を読んでいます

先月は実は誕生月でして、堂々アラフォーに突入したわけですが、
(3才年下の友人に3X才になってね、と言ったら、それは痛いねーと返されてしまいましたT_T)
ダンナさんに日本語の本をプレゼントしてもらいました。・。
ユーロが高いおかげで、かなり安くあがりました^^;。

編み物本も一緒に注文して、特に楽しみにしていたのが東京丸の内にあるMOORITさんの本。
去年一時帰国したときにのぞかせていただいたんですが、二昔前に学生だったときに東京駅で電車を乗り換えていたので、東京中央郵便局が!と感慨深いものがありました。
オバサンの昔話になってしまって申し訳ありませんね;。
肝心のMOORITさんは毛糸や編み物道具が所狭しと、でもスッキリと並べてあってとてもステキなお店でしたよ。そういうのって、センスの問題ですよね。
折りしも6月だったので、地元の手芸品店にも売っていたフランスDMCのコットンヤーンが入り口脇にディスプレーされていて、一人でおおっ、ここにも!と感動していたり……。怪しい客ですね。

さて、MOORITさんの本は毛糸屋さんの出した本だけあって、糸へのこだわりと愛着がひしひしと伝わってきます。

第一章では、手染め糸や、アルパカ、カシミア、リネンの糸など、MOORITさんがこだわりを持ってセレクトした糸が紹介されています。最近個人的に、ウールや羊の種類についてもっと知りたいと思っていたので、一品種のウールだけを使ったシングル・ブリードの糸や、稀少な種類の羊(レア・ブリード)の糸の話が、タイムリーでとても勉強になりました。
ウールのチクチクが苦手で、メリノ、アルパカ一辺倒な私ですが、首回り以外のものはシングルブリードなどの糸も使って使ってみたいなと思いました。まずは入手しやすいシェットランドウールから(もう入手してあるのです^^)。
また、毛糸をセレクトするときの、動物の生育環境や、地球環境、働く人への配慮を重視するという姿勢にも、とても共感しました。できる限り、エコでローカルな糸を使いたいと思っているので(でもこれは、羊の少ない日本ではとても難しいですね)。
巻末にはそれぞれの糸のよさを生かしたパターンも掲載されています。私はマノス・デル・ウルグアイのアレグリアを使ったタイツと、シェットランドウールの手袋が気に入りました。

第2章の糸とのつきあい方では、作品を作るときの糸選びの参考になる情報が満載されています。
特に海外の糸を選ぶときの太さの対照表は便利ですね(うちでは表にはしてませんが、区切り方は同じ^^。よかった)。
パターンの使用糸(うちではあえてこの用語を使っています。指定糸ではないのですよ!ということで)とは違う糸を選ぶときのポイントなども、とても参考になると思います。

個人的に気に入ったのはWPIツール!
WPIはWraps per inchの略で1インチに何度糸を巻きつけられるかという基準。
中細だとか、fingeringなどという、メーカーがつける名称では測りきれない糸の実際の太さを測る単位で、それがツールになっているのですよ。
早速手持ちの糸をいろいろ測ってみようと思います。

 


編み直しの話も印象に残りました。
古くなったりサイズが合わなくなったりした作品をほどいて(ほどかれている作品がもったいない!、私が着たい!)、編み直しましょう、というススメなのですが、以前Miss Marple のテストニットをkomadoriさんにお願いした際に、お母様に子どものとき編んでいただいて好きだったセーターをほどいて、お嬢さん用にMiss Marpleを編みました(右写真)、という話を思い出しました。
ステキなリサイクルですね。

というわけで、毛糸好きにはたまらない本ですよ!

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応援ありがとうございます^^。
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Vitamin B(lue)完成

12月に作り始めて、クリスマスに間に合わなかったとご報告したVitamin Dですが、
手の遅い私でも完成してました^^。

【作品メモ】
パターン/Pattern: Vitamin D by Heidi Kirrmaier(日本語版はこちら^^)
糸/Yarn: Cascade Yarns, Heritage Silk: 5637
針/Needles: 3.75mm(JP5-6号) & 3.25mm(JP4号)
RavelryページVitamin B(lue)

全体像。

色はどれも実際よりも明るく出てしまっているんですが、実際の色はこちらが一番近いです。

青系は写真に撮るのが本当に難しい。

ポツポツ模様はこんな感じ。

引き返し編みはドイツ式を使いました。慣れると楽でいいですね。

着てみました。
 

Cascade YarnsのHeritage Silkというメリノ75%、シルク25%の糸を使ったんですが、
シルクは結構伸びますね。
編んでいるときはラグランがSではちょっと小さそうだったので(運送屋肩なので;)M1まで大きくしたんですが、水通しが終わったら身頃がかなり大きくなってしまいました。
脇の作り目を減らしてSに近づくようにしたんですけれどね。
中にボリューム感のあるトップスを着てごまかすことにします^^。

以前に作った1枚目はメリノ100%だったんですが、冬オンリーと言う感じ(しかも洗濯でヘマをして縮絨し、着れなくなってしまった)、2枚目は夏糸で半袖だったので夏オンリー版ですが、
今回はシルクが入っているのでサラっとした感じで、夏でも冬でも着れるバージョンになりました^^。
パターン指定の糸より細い中細糸(28~32目)で作ったのでドレープもきれいに出たし。

まだまだ続くバーゲンでトップスをゲットするぞー!

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