前回の私的ブログの投稿の最後に、Seacoastのリベンジをしていると書きましたが、3月中に何とか仕上がり、着画も撮りましたのでご報告です。
使ったのはBedford2枚目と同じDe Rerum NaturaさんのGilliatt。色は無染色のPoivre Blanc(ホワイトペッパー)です。
リベンジをすることになったのは第1号を縮絨させてしまったからなのですが、第1号はウールxリネンブレンドのイギリスの夏糸(ヨーロッパは夏糸にもウールが入っている!)Lyonese DKで編み、お気に入りの1枚になったのですが、Jojiさんのこのデザインはとても好きで、Poivre Blanc色が出た時に、ああこの糸で冬バージョンも編みたいと思っていたのでした。
奇しくも、第1号を縮絨させてしまったせいで、その機会が早まることとなりました。
さて、前の投稿にも書きましたが、同じGilliattの染色してあるGoeland色よりも糸が微妙に細い感じで、4.5mm(JP8号)で、パターンのゲージより1目多い19目が出ました。なので、1つ上のサイズを編んで、自分のサイズを狙うことに。
縮絨させてしまった第1号は、ゴム編みはメリヤスより細い針で編んだと思うのですが、着ているうちにやはり少しずつ伸びて来てしまいました(↓)。いつもゴム編みは0.5mm細い針を使うのですが、最初の数段はさらに細い針で編むことに。
(こちらは第1号のネックライン。開き気味です)
なので、並太糸をガシガシと、おそらく3.5mmの針(ラベにメモしていない!)で数段編み、途中4mmに切り替えました。
メリヤス編みに入ってからは、4.5mmに切り替えたのですが、実は編んでいるうちに手がゆるんだようで、裾まで編めた時点で来てみると大きすぎましたorz。ウェストラインの減らし目と増し目もダーツ風に入れてみたのですが、上半身に立体感がないため、まったく似合わず。
なので袖分けから下を全解きして、4mmのメタル輪針で身頃を編み、増し目と減らし目はパターンデフォルトの脇の両脇(脇線ではなく、脇下の作り目をした両脇)に戻しました。このシェイピングの位置はちょっと珍しいですよね。
身頃は第1号と同じでオリジナルよりもやや短めです(でも段々と長い方が嬉しいお年頃になってまいりました)。
袖はいつも4本針を使うのですが、持っているのは木製のもののみで、メタルの針よりも滑りが悪くて目が詰まりやすいので、4.5mmで編んでいます。袖は長め(47cm仕上がりに)。
丸ヨークのセーターでぴったり目のものは、ヨークに袖の上の方を取られるので、袖を長めに編んだ方が良いと思います。着ているうちに肘に取られて短くなっていきますし。
出来上がった時は、ヨークのゴム編みのすぐ下のメリヤス編みにしわが寄っていたので、ブロッキングでゴム編み部分を開かせるようにしました。このしわはブロッキングで何とかなりましたが、袖の4本針の跡は消えず。。。
着ました。
まず、ゴム編み部分はこんな感じになっています(ちなみにトップダウン式に編みます)。
最初の数段を先述の通り細い針で編んだので、目がかなり詰まっていて、丸首セーターになってしまうのではないか心配だったのですが、ネックもブロッキングでそれなりに開いて、開きすぎず(冬に寒くない)、狭すぎず、自分的にはちょうど良い感じになりました。
ちなみにオリジナルのパターンでは首回りがかなり開いています。私の作ったものはスタートの目数が同じなので、ネックの開きは目数のせいではなく、ヨークが浅いためだと思います。ちなみに私はネックのゴム編み部分をほんの少し長めに編み、袖分けの直前に編む引き返し編みもゴム編みにしています。その後のメリヤス編みも数段長めに編んでいます。
全体像。ネックが以前よりつまり気味なのがお分かりいただけるでしょうか。
で、GilliattとLyonese DKを比べると、Gilliattはメリノウール100%、Lyoneseはリネン50%混なので、編地に違いがあります。Lyoneseはドレープが出て、Gilliattはゴワっとした感じです。編み上がってすぐは、もそもそしていて、うーんダサいかも😥?と思いました。ブロッキングで落ち着きましたが、やはり素朴な印象になりますね。
これはこれでとても好きなのですが、またLyoneseで春秋バージョンを編むかもしれません😆。
【メモ】
パターン:Seacoast by Joji Locatelli
糸:De Rerum Natura Gilliatt(仏産メリノ100%、100g=250m)Poivre Blanc色(無染色)
針:3.5mm(ゴム編み)・4mm(身頃)・4.5mm(袖)
今日で平成が終わりますね。令和も平和で良い時代になりますように。