糸レビュー & 途中経過

Bedford2枚目とGilliattのことなど

皆さん、こんにちは。
ずいぶん前の話ですが、1月にフランスのフランス産ウール糸ブランドDe Rerum Naturaで全品10%オフをしていて、1月が誕生日なので、ダンナサンに毛糸をプレゼントしてもらいました(誕生日プレゼント何がいい?と言われても毛糸か編み物の本しか思い浮かばないのです)

Gilliattという太めの並太糸を頼んだのですが、1玉100gの仕立て。ごっそり届いた9玉は2着分です。

実はどちらも古くなったり縮ませてしまったお気に入りセーターのリベンジ用なのでした。

2月から編み始めた1着目はBedford。
こちらは6年ほど前に同じGilliattで編み、トレーナーのような感覚で着られるのでお気に入りだったのですが、洗っているうちに縦に縮んで横に伸びていきました。横に伸びるのはいいのですが、特に袖が短くなってしまい、中に来ているTシャツが袖口からしっかりはみ出ることに…。肘も穴をあけてしまい、メンディングしています。
古いベージュ系はPoivre et sel色で、新しいグレーはGoéland色です。

6年前の懐かし着画。

この当時はいていたジーンズは今はもう入りません😂。

2着目はSeacoast。
1枚目はイギリスのメーカーBlacker Yarnsの、夏糸とされているウールxリネン糸Lyonesse DKで、フランスの春秋シーズン向けに編みました(イギリスの糸ではあるのだけれど、ヨーロッパの糸かという葛藤についてはこちらをご覧下さい)。

こちらは縮絨させてしまったのです。
手洗いした後、脱水だけ洗濯機でと思い、このセーターを入れたところ、1枚だけではドラムのバランスが悪かったらしく、なかなか脱水に進んでくれなかったのですが、その間ドラムはバランスを見つけるまでゆっくりと回り続け、セーターはドラムの中を上がってはペシャン、上がってはペシャンと落ち続けるうちに、目がつぶれ、縮んでしまったのでした😭。

Seacoastは白っぽいPoivre Blanc色で編んでいます。

Seacoastの指定糸はBrooklyn TweedのShelterのオフホワイトFossil色です。
BTの糸はアメリカのローカル糸だし、ヨーロッパで同じようなローカル糸が(断然安く)買えるのなら、それに越したことはないと思っているのですが、Gilliattは昔はカラーバリエが少なかったのです。Poivre Blancは染められていない色番なのですが、この色を初めて見たとき、これぞSeacoastの色!と思ったので、今回は念願の色で編めて、とても嬉しいです😊。

で、まず上の写真でも完成しておりますBedford#2の着画を取りました。

1枚目もあちこちとカスタマイズして編みましたが、1枚目のカスタマイズをそのまま使って編んだら2枚目は肩のあたりがうまくいかず。。。ヨークを一度ほどいて編みなおしています。
襟ぐりもボートネック風になるようアームホールを少し浅めに。こういう開き具合だと、寒がりなオバサンでも首回りが寒くないです。


私って肩広いなあ😭。

で、本題その2なのですが、Gilliattのことです。
6年前に編んだジリアットは、まだDe Rerum Naturaが立ち上がったばかりの頃で、糸は並太のジリアットだけ、色も無染のものだけでした。
当時の写真です。

当時はかせ仕立て。ラベルもちょっと違いました。糸を通してある穴は星形だったんですよ(かわいい😊)。
当時の糸は今のものと比べると、なんとなく“四角い”印象がありました。パスタ工場のスパゲティー製麺機から押し出されてきたような感じの糸で、しっかりとしていました。糸に使われていた原毛はフランス産のメリノのみで、イタリアで洗浄し、フランスで糸にされていたと思います。

今回買った糸は当時から見れば「新」ジリアットですが、DRNさんのビジネス規模が大きくなってフランス産メリノだけでは間に合わなくなったのか、それとも染めるベース糸にグレーをまぜてオーバーダイにしたかったったのか(どちらも憶測です!)、ジリアットには数年前からフランス産メリノにポルトガルの黒メリノが混ざるようになっています。

まずGoeland色から編み始めましたが、以前のジリアットより糸が丸く、ふんわりしていて、手触りもソフトでした。Bedfordのメリヤスゲージ19目も、4mmできつめに編んでやっと出せたという感じです。
Bedfordが編み終わるころに今度はPoivre Blancのスワッチを編んだのですが、こちらは同じ糸なのですが、もう少しポソポソとした手触りです。Goeland色より心なしか糸が細いかな?と思います。同じ4mmで普通に編んで19目くらい。同じ糸でも色によって違うんだなあ、と思いました。染色しているかしていないかにもよるのかもしれません(Goelandは水通しで、水がグレーになりました)。

糸が少し変わって気になるのは糸の持ちです。以前のジリアットは、着始めのころは少し毛玉が出たと記憶していますが、その後はほとんど毛玉も出ず、丈夫で持ちのいい糸でした。
新しいジリアットもそうであるといいなあ、と思っています。また数年後にレポするかも😃?!

次はSeacoastの完成報告ができるように頑張ります!

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