先月は実は誕生月でして、堂々アラフォーに突入したわけですが、
(3才年下の友人に3X才になってね、と言ったら、それは痛いねーと返されてしまいましたT_T)
ダンナさんに日本語の本をプレゼントしてもらいました。・。
ユーロが高いおかげで、かなり安くあがりました^^;。
編み物本も一緒に注文して、特に楽しみにしていたのが東京丸の内にあるMOORITさんの本。
去年一時帰国したときにのぞかせていただいたんですが、二昔前に学生だったときに東京駅で電車を乗り換えていたので、東京中央郵便局が!と感慨深いものがありました。
オバサンの昔話になってしまって申し訳ありませんね;。
肝心のMOORITさんは毛糸や編み物道具が所狭しと、でもスッキリと並べてあってとてもステキなお店でしたよ。そういうのって、センスの問題ですよね。
折りしも6月だったので、地元の手芸品店にも売っていたフランスDMCのコットンヤーンが入り口脇にディスプレーされていて、一人でおおっ、ここにも!と感動していたり……。怪しい客ですね。
さて、MOORITさんの本は毛糸屋さんの出した本だけあって、糸へのこだわりと愛着がひしひしと伝わってきます。
第一章では、手染め糸や、アルパカ、カシミア、リネンの糸など、MOORITさんがこだわりを持ってセレクトした糸が紹介されています。最近個人的に、ウールや羊の種類についてもっと知りたいと思っていたので、一品種のウールだけを使ったシングル・ブリードの糸や、稀少な種類の羊(レア・ブリード)の糸の話が、タイムリーでとても勉強になりました。
ウールのチクチクが苦手で、メリノ、アルパカ一辺倒な私ですが、首回り以外のものはシングルブリードなどの糸も使って使ってみたいなと思いました。まずは入手しやすいシェットランドウールから(もう入手してあるのです^^)。
また、毛糸をセレクトするときの、動物の生育環境や、地球環境、働く人への配慮を重視するという姿勢にも、とても共感しました。できる限り、エコでローカルな糸を使いたいと思っているので(でもこれは、羊の少ない日本ではとても難しいですね)。
巻末にはそれぞれの糸のよさを生かしたパターンも掲載されています。私はマノス・デル・ウルグアイのアレグリアを使ったタイツと、シェットランドウールの手袋が気に入りました。
第2章の糸とのつきあい方では、作品を作るときの糸選びの参考になる情報が満載されています。
特に海外の糸を選ぶときの太さの対照表は便利ですね(うちでは表にはしてませんが、区切り方は同じ^^。よかった)。
パターンの使用糸(うちではあえてこの用語を使っています。指定糸ではないのですよ!ということで)とは違う糸を選ぶときのポイントなども、とても参考になると思います。
個人的に気に入ったのはWPIツール!
WPIはWraps per inchの略で1インチに何度糸を巻きつけられるかという基準。
中細だとか、fingeringなどという、メーカーがつける名称では測りきれない糸の実際の太さを測る単位で、それがツールになっているのですよ。
早速手持ちの糸をいろいろ測ってみようと思います。
編み直しの話も印象に残りました。
古くなったりサイズが合わなくなったりした作品をほどいて(ほどかれている作品がもったいない!、私が着たい!)、編み直しましょう、というススメなのですが、以前Miss Marple のテストニットをkomadoriさんにお願いした際に、お母様に子どものとき編んでいただいて好きだったセーターをほどいて、お嬢さん用にMiss Marpleを編みました(右写真)、という話を思い出しました。
ステキなリサイクルですね。
というわけで、毛糸好きにはたまらない本ですよ!
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