完成品 & 糸レビュー

12月の完成品~その2:クリスマスプル

皆さん、こんにちは。
先日2ヶ月遅れでships & seasideの完成報告をいたしましたが、もう1点、娘に作ったクリスマスセーターのご報告です。

まず、使用糸から。

アルパカ糸が安くて有名な?Dropsの糸で、アルパカ70%にシルク30%が入ったちょっぴりリッチな糸。
Dropsは毎年10月~12月末までAlpaca Partyというアルパカ系糸のセールをやっていて、各国にある代理店でもセールを実施するのが決まりのようなのですが、この時期を狙ってゲットしました^^。
メーカーの推奨ゲージは23目で合太糸に分類されているのですが、Alpacaと同じで27目くらいまでは問題なくゲージを上げられます。
シルクが入っているのでつややかで、手触りもスルスルとやわらかく、とても気持ちの良い糸です。

これに日本のビーズを合わせました。

ビーズニッティングは実は初めてだったのですが、最初、フランスの手芸店で売っている普通のビーズとビーズ通し針を買ってきて試したところ、まったく糸が入らないのです。
困ってGoogleさんに聞いてみたら、フランス語でビーズニッティングを紹介しているサイトではどこも「日本のグラスビーズを買いましょう!」と言っているのです。日本のビーズは規格品で大きさが揃っていることと、穴が大きくて糸を通しやすいことがその理由でした。
写真のビーズはTOHOの丸大ビーズでHydrangea Gold Lusterという色名がついています(どうも海外用のネーミングみたい)。
フランスのビーズ専門のオンラインショップで購入したのですが、MIYUKIとか、MATSUNOとか、日本のビーズがた~くさん揃っていました^^。

早速日本のビーズで試したら、ちゃんと糸が通りましたよ~。
まず、先にビーズを通しておく方式を試したのですが、このやり方だと残念ながら使いたかった編み目と合いませんでした。
Quilted Lattice Stitchという編み目↓なのすが、先に通しておく方式だとビーズが目の真ん中に来てくれないのですね。

結局編みながら入れる方式でビーズを入れたのですが、フランスのレース針では0.75mmのものしか穴に通らず(フランスの針のサイズは0.25mm刻みです)、糸に対してかぎの部分が細すぎて糸を割ってしまうのが難点でした。
そして合太~中細クラスの糸に丸大ビーズはちょっと”苦しい”選択だったようです。

セーターはクリスマス用のひらひらチュールスカートに合わせるのが目的でした。

ビーズを入れたのは前身頃だけ。
全部入れると大変だし^^;、背中にビーズが当たると痛いだろうと思って前だけにしました。
それでもものすごい数のビーズを模様を編みながら1つずつ通していくので、”根気”の要る作品でした。
ゲージの関係で前と後ろは別々に編まなければならず、後ろはシンプルにメリヤス編み↓にしたのですが、前と比べるとさくさく進みました^^。
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拡大図。
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衿のくりをもう少し深くしても良かったかなとか、ビーズが入りすぎてうるさいかなとか、いろいろ改善点はあるのですが、来年のクリスマスに向けてパターン化しようかと思っています。
ちなみにこの編み目+ビーズを使ったショールを編まれたい方は桑村礼子さんのNicoをおススメします^^。