初くつした

お恥ずかしい話ですが、実は今までくつ下を編んだことがありませんでした*_*。

手編みびととして、くつ下は避けて通れない道だと前々から思っていて、本だけは持っていたのです。
というよりは、気になって買った本(↓)にくつ下のパターンが載っていたといったほうが正しいかもしれません(バッチリくつ下編みの本だったりするんですが;)。

【送料無料】手編みのソックス [ 嶋田俊之 ]

【送料無料】手編みのソックス [ 嶋田俊之 ]
価格:1,470円(税5%込、送料込)

くつ下編みが大好き!という方もいらっしゃいますが、私の場合はなんとなーく微妙な距離を保っていました。
でも、いつかはチャンレジしなければ……と思っていたのと(一応ニットパターン屋の店長なんかしてるし^^;)、買ったはいいけれど、使い道に困っていたソックヤーンをなんとかしたくって、おそるおそるくつ下編みに手を出すことに。

問題の糸はこちら。

個人的に、ソックヤーンはショールを作るためのものという思い込みがありまして、この糸もスティーヴン・ウェストさんのポゴーナを作ろうと思って購入しました(ポゴーナは結局Madelinetoshで作りました^^)。
でも届いてみたら予想よりも色が濃く、ショールにしたらオバサンっぽいかも?(アラフォーはこの点に敏感なのです!)と思い、クローゼットに眠っていたのです。
糸はDream in Color の Smooshy。色名は中華街のリンゴ(Chinatown Apple)。むっちりしたメリノ100%の糸で、眠らせておくには惜しい。
カラーチェンジは地味目ですが、一応段染め糸なのでシンプルな編み目の方が色が活きるだろうということで、手持ちの本のパターンはパスして、ラベリーでシンプルなフリーパターンを検索しました。

ゴム編みのパターンに決定し、編んでみたところ、悪くないじゃな~い、という出来に。

パターンは、Basic Ribbed Socksというパターンから出発したのですが、A Nice Ribbed SocksというBasicに酷似したパターンと、上の手持ちの林ことみさんの本の基本のくつ下のかかとの編み目がなぜか同じで、じゃあこっちに、という長いものには巻かれろ式にA Niceがベースになりつつあります。

かかとを編み終わったところなのですが、立体的な形が出来ていくのが楽しいですね。
くつ下編みが好きな方の気持ちがちょっとわかった気がします^^。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

ローカルな糸

MOORITさんの本のレビューというにはお恥ずかしい個人的読書感想文で、できるだけローカルでエコロジカルな糸を使いたい、と書きましたが、先日私にとってはローカルなフランス産の糸を購入しました。

それがこちら。
娘にこんなに毛糸買ったの~!と言われました;。確かによく数えたら14玉もあります;。

(おっと、ラベルの向きが揃ってないぜ)

Tricotinでレビューしたこともある、Bergère de France(ベルジェール・ドゥ・フランス)というフランスの大手メーカーさんが2012年の秋に出した糸で、Pur Mérinos Français(ピュール・メリノ・フランセ)と言います。
フランスで育ったメリノ羊のウールをフランスで加工紡績した糸です。
ピュア、というだけあって、もちろんメリノ100%。
残念ながらオーガニックウールではないのですが、生産地と消費者が近い地産地消型の商品。CO2排出量の少ないエコロジカルな糸と言えます。
Lucky (me)のデザイナーのソレンさんが販売している糸も同じ仏産メリノ100%の糸ではあるのですが、作りたいものとゲージがちょっと合わなかったので残念ながら見送りました。

早速スワッチ等々を編んでみました。

色は左からSouris、Tourterelle、Blush。
発売当時は落ち着いた秋色が多かったのですが、今シーズンはカラーバリエも増えて、Blushのようなかわいいシェルピンクも登場しています。

50g玉につき120mある並太糸で、ラベリーではWorstedに分類されているけれど、DKに近いと思います。
細い糸を複数本撚ったクラシカルな構造の糸で、2目かのこ編みもなかなかな仕上がりなので、縄編み模様がきれいに出そうですね。
メリノとは言っても、マラブリゴのようなやわらかい手触りはなく、ドライな感じ。でもチクチクはしません。ソレンさんの糸と手触りが似ているので、きっとフランスのメリノウールがそういう性質なんでしょうね。

と、かなりいいことづくめの糸なのですが、この糸、ちょっぴり値が張ります。
私はバーゲン中に20%OFFで買ったのですが、通常価格は6.95ユーロ。
50g玉で1000円近いので、Bergère de Franceという、編み物をするフツーのおばあちゃんが買うメーカーさんの毛糸にしてはかなり高いです。近所のLangやFonty、Plassard、Katiaなどの高級毛糸を売る手芸店でも、もう置かないことにしましたと言っていました。他のメーカーの、おそらくはオーストラリアや南米産のメリノを使った糸と比べると高いので、売れないのだそうです。

ヨーロッパ産のウールをヨーロッパで紡績した糸は、やっぱり人件費が高くつくんだな~と、最近気がつきました。
いつもお買い物をするネットショップでIsagerさんの毛糸のラインナップをみていたら、デンマーク産ウールを使ったTvinniは100gのかせが17.90ユーロ。それに対して、ペルー産のHighlandは50g玉5.65ユーロ。
ヨーロッパでローカルなものを消費するというのはそれくらいの心構えがいるのだということなのですね。
(これってオチなんだろうか)。

いつもありがとうございます^^。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

MOORITさんの本を読んでいます

先月は実は誕生月でして、堂々アラフォーに突入したわけですが、
(3才年下の友人に3X才になってね、と言ったら、それは痛いねーと返されてしまいましたT_T)
ダンナさんに日本語の本をプレゼントしてもらいました。・。
ユーロが高いおかげで、かなり安くあがりました^^;。

編み物本も一緒に注文して、特に楽しみにしていたのが東京丸の内にあるMOORITさんの本。
去年一時帰国したときにのぞかせていただいたんですが、二昔前に学生だったときに東京駅で電車を乗り換えていたので、東京中央郵便局が!と感慨深いものがありました。
オバサンの昔話になってしまって申し訳ありませんね;。
肝心のMOORITさんは毛糸や編み物道具が所狭しと、でもスッキリと並べてあってとてもステキなお店でしたよ。そういうのって、センスの問題ですよね。
折りしも6月だったので、地元の手芸品店にも売っていたフランスDMCのコットンヤーンが入り口脇にディスプレーされていて、一人でおおっ、ここにも!と感動していたり……。怪しい客ですね。

さて、MOORITさんの本は毛糸屋さんの出した本だけあって、糸へのこだわりと愛着がひしひしと伝わってきます。

第一章では、手染め糸や、アルパカ、カシミア、リネンの糸など、MOORITさんがこだわりを持ってセレクトした糸が紹介されています。最近個人的に、ウールや羊の種類についてもっと知りたいと思っていたので、一品種のウールだけを使ったシングル・ブリードの糸や、稀少な種類の羊(レア・ブリード)の糸の話が、タイムリーでとても勉強になりました。
ウールのチクチクが苦手で、メリノ、アルパカ一辺倒な私ですが、首回り以外のものはシングルブリードなどの糸も使って使ってみたいなと思いました。まずは入手しやすいシェットランドウールから(もう入手してあるのです^^)。
また、毛糸をセレクトするときの、動物の生育環境や、地球環境、働く人への配慮を重視するという姿勢にも、とても共感しました。できる限り、エコでローカルな糸を使いたいと思っているので(でもこれは、羊の少ない日本ではとても難しいですね)。
巻末にはそれぞれの糸のよさを生かしたパターンも掲載されています。私はマノス・デル・ウルグアイのアレグリアを使ったタイツと、シェットランドウールの手袋が気に入りました。

第2章の糸とのつきあい方では、作品を作るときの糸選びの参考になる情報が満載されています。
特に海外の糸を選ぶときの太さの対照表は便利ですね(うちでは表にはしてませんが、区切り方は同じ^^。よかった)。
パターンの使用糸(うちではあえてこの用語を使っています。指定糸ではないのですよ!ということで)とは違う糸を選ぶときのポイントなども、とても参考になると思います。

個人的に気に入ったのはWPIツール!
WPIはWraps per inchの略で1インチに何度糸を巻きつけられるかという基準。
中細だとか、fingeringなどという、メーカーがつける名称では測りきれない糸の実際の太さを測る単位で、それがツールになっているのですよ。
早速手持ちの糸をいろいろ測ってみようと思います。

 


編み直しの話も印象に残りました。
古くなったりサイズが合わなくなったりした作品をほどいて(ほどかれている作品がもったいない!、私が着たい!)、編み直しましょう、というススメなのですが、以前Miss Marple のテストニットをkomadoriさんにお願いした際に、お母様に子どものとき編んでいただいて好きだったセーターをほどいて、お嬢さん用にMiss Marpleを編みました(右写真)、という話を思い出しました。
ステキなリサイクルですね。

というわけで、毛糸好きにはたまらない本ですよ!

【送料無料】こんな糸で編んでみたい [ MOORIT ]

【送料無料】こんな糸で編んでみたい [ MOORIT ]
価格:1,680円(税5%込、送料込)

応援ありがとうございます^^。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

Vitamin B(lue)完成

12月に作り始めて、クリスマスに間に合わなかったとご報告したVitamin Dですが、
手の遅い私でも完成してました^^。

【作品メモ】
パターン/Pattern: Vitamin D by Heidi Kirrmaier(日本語版はこちら^^)
糸/Yarn: Cascade Yarns, Heritage Silk: 5637
針/Needles: 3.75mm(JP5-6号) & 3.25mm(JP4号)
RavelryページVitamin B(lue)

全体像。

色はどれも実際よりも明るく出てしまっているんですが、実際の色はこちらが一番近いです。

青系は写真に撮るのが本当に難しい。

ポツポツ模様はこんな感じ。

引き返し編みはドイツ式を使いました。慣れると楽でいいですね。

着てみました。
 

Cascade YarnsのHeritage Silkというメリノ75%、シルク25%の糸を使ったんですが、
シルクは結構伸びますね。
編んでいるときはラグランがSではちょっと小さそうだったので(運送屋肩なので;)M1まで大きくしたんですが、水通しが終わったら身頃がかなり大きくなってしまいました。
脇の作り目を減らしてSに近づくようにしたんですけれどね。
中にボリューム感のあるトップスを着てごまかすことにします^^。

以前に作った1枚目はメリノ100%だったんですが、冬オンリーと言う感じ(しかも洗濯でヘマをして縮絨し、着れなくなってしまった)、2枚目は夏糸で半袖だったので夏オンリー版ですが、
今回はシルクが入っているのでサラっとした感じで、夏でも冬でも着れるバージョンになりました^^。
パターン指定の糸より細い中細糸(28~32目)で作ったのでドレープもきれいに出たし。

まだまだ続くバーゲンでトップスをゲットするぞー!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

Blue Relax 着画

前回、前々回のポストは堅い話題でしたが、今回からはフツーに戻って、私的な編み物の記録です。

余り糸が足りなくなって迷走していたキッズRelaxですが、
「イヤ~!」と言われた濃い水色はやっぱりそのままにしてゴリ押し、着画を撮りました。

【作品メモ】
パターン/Pattern: Relax by Ririkoさん
糸/Yarn: Madelinetosh, TOSH Merino Light : Mica & Well Water
針/Needles:3.75mm(JP5-6号の間)
サイズ/Size:6才くらい/6 years?
on Ravelry:Blue Relax

なんだかいろんなポーズをとってくれました。
fo-Relax2

走っている?
fo-Relax3

カメラに向かってピース、というのをし慣れていないのでちょっとしくじってますが^^;。
fo-relax1

糸が足りなくなるかもしれないという前提でのスタートだったので、やっぱりちょっぴり小さめだったかなあというのが残念。(母は来年も着て欲しいのよぅ!)
結局は袖の濃い水色は気にならないみたいで、今日も学校に着て行っています。
やれやれ。子どもの言うことに振り回されてはいけません・・・;。

大人のパターンを子ども向けにアレンジしたわけですが、シンプルなパターンなのでアレンジは難しくなかったです。
ドルマンスリーブから目を拾って袖を編むので、袖ぐりとかの計算もしなくてよいですし^^。
肩のラインが強いて言えば一番難しかったかな。引き返し編みは大人のSサイズよりも目数を1、2目減らしました。

このパターンの一番好きなところは、こう言うとなんだか怪しい人みたいですが、肩のとじ線。
(もちろん全体のデザインも好きなんですよ^^)。
この処理の仕方がとてもオリジナルだなあと思います。
Ririkoさん、ステキなパターンをありがとうございました☆
自分にはファイトがあったら作りたいと思います^^。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

編み図の著作権等について(見解)~2

皆さん、こんにちは。
編み図の著作権については皆さんやはり並々ならぬ関心がおありのようで、ブログ村から多くのアクセスをいただきました。またTwitterでご感想をお寄せいただいた方々、いいねをいただいた皆さまも、ありがとうございました。

さて、前回の投稿では、編み物本は編集著作物として著作権保護の対象となること、ただし著作権保護の内容は複製の禁止に限られることを述べました。複製の禁止は結構ガチガチなものであることも……。
続きを読む “編み図の著作権等について(見解)~2”

編み図の著作権等について(見解)~1

皆さん、こんにちは。
今回は至極真面目な話です。

編み図に著作権はあるか?編み図を編んだ作品を販売してよいか?という疑問は度々ブログ界をにぎわしてきました。これは海外でも同じようで、「knitting pattern copyright」と検索すると、結構な数の記事がヒットします。さまざまな立場の人がさまざまな意見を呈しているのは日本と同じです。
続きを読む “編み図の著作権等について(見解)~1”

ロピセット着画?

このところ完成品の写真を撮れずにいました。
時間がなかっただけでなく、2週間毎日雨で部屋が暗くてまともな写真が取れなかったのです。
先日やっと、ずーっと前に完成していたロピセットをお人形のヘンリエッタちゃんに着てもらいましたのでアップします。

まずはワンピース。

某瑞国廉価家具店の子ども椅子に座ってもらっています。

ワンピのスカート部分。ひらひらですよ~。

小物つき。

寒そうなのでセーターを着せてみました。

カーディガンは撮影時に見当たらなかったので割愛します^^;。
(娘の部屋のどこかに埋もれているはず)

おまけ。かぎ編みの練習をしました。

お姫様期の娘はいたく喜んでいました。

テオドラをお買い上げになって、お洋服はまだの方、こちらからどうぞ^^:ロピセット[HM006]

これから別の作品の着画も少しずつアップしていく予定でいます。
でもその前に、著作権についていただいたお問い合わせにお答えしたいと思います。

いつもありがとうございます^^
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

2014年の個人的抱負。

2014年。
明けてずいぶん経ちますが、ニッターとしての個人的抱負は戒めから始まります。

・いたずらに作りたいものを増やさない
・みだりに在庫糸を増やさない

つわものの方に比べると在庫数は少ないと思いますが、それでもRavelryのStashページを見ると、使ってない糸がいっぱいあるのですよ~(正直に登録しなければいい?)。
あの作品を作りたい!と思って糸を買うのですが、作りたいと思うスピードに手がついていかず、宙ぶらりんになっている毛糸がたまさかあるのです。

例えばこんな。

Malabrigo Sock: eggplant & Madelinetosh Sock: Silver Fox
Different Linesにしようと思っています。

スティーヴンさんの暖色系の色づかいに憧れて、こんなものも買いましたね。

Malabrigo Sock: Terra Cotta

Malabrigo Sock: Tiziano Red
Daybreakにするか、他の色と合わせてColor Cravingにするか・・・。

他にも安かったので買い込んでしまったMalabrigo Laceとか。。。


Emerald

Damask Rose

Paris Night

Polar Morn

Tortuga

まさに「罪個」な数々。。。
そして、年始にそんな決意をしたばかりなのに、年末に注文したDropsのアルパカ糸がごそっと届いたのでした。
(だって安かったんだもん~)

もう一つの抱負は、アイデアを形にすること。
とろくて鈍い人間なので時間はかかりますが、少しずつでも形に出来たらなと思っています。
そのために買い込んだ糸もあるんですよね~;。

今年もおつき合いいただければ幸いです^^。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ

間に合わなかったVitamin D

以前Tricotinでお披露目したCascade YarnsのHeritage Silkですが、12月に入ってやっとキャストオンしました。

Vitamin B[lue]

クリスマスまでにVitamin Dを作って、黒のワンピースの上に羽織りたいと思い、ぎりぎり間に合うかというくらいに始めました。
ですが時は師走。
そんな言葉を無視(シカト)しようと思っても年の暮れが近づくにつれて慌しく時が過ぎてしまい、12月27日現在結局まだ編み途中です。

それに、実は来月が誕生日なのですが、これまではミドルサーティーという言葉を勝手にこしらえてそれにしがみついていられなくもなかったのですが、来月からは誰がなんと言おうとアラフォーです。
そんなオバハンが膝上のワンピースなんて着ててよいのかと思うと、なんとなくペースダウンしてしまったのでした。

とは言えそろそろ縁編みに突入。
今回は袖も終わっています!(でも丈を伸ばすかも~。優柔不断は年をとっても治らず・・・^^;)
年越しプロジェクトになるか??

今年も最後までおつき合いいただきまして、ありがとうございました。
皆さまどうぞ良いお年をお迎え下さい。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物へ